はじめに
暗殺チームとは?
暗殺チームといえば、
ジョジョの奇妙な冒険第五部、『黄金の風』に登場した、
ギャング組織パッショーネに所属するスタンド使いのチームです。
ボスの正体に繋がる娘トリッシュの身柄を狙い、
トリッシュの護衛を任されたブチャラティのチームと
ジョジョ史上に残る熾烈なバトルを繰り広げました。
チームのメンバーは、
ホルマジオ、イルーゾォ、プロシュート、
ペッシ、メローネ、ギアッチョ、
そしてリーダーのリゾットの合計7人です。
過去にソルベとジェラ-トというデキてるメンバーもいましたが、
独自にボスの正体を追って逆に殺害されてしまいました。
暗殺チームの人気の理由
暗殺チームの魅力は、なんといっても
メンバーそれぞれが持つ信念の強さです。
言葉の端々から、暗殺の仕事に対するプロ意識や、
チームのメンバーへの強い信頼が伝わってきます。
中でも、プロシュート兄貴とリゾットは、
その名言の多さや、活躍したバトルの熱さから、
読者からひときわ高い人気を得ています。
また、暗殺チームはヴィジュアルの格好良さから
女性ファンも多いです。
ホルマジオ
キャラクター
坊主頭に派手な服装で一見チンピラ風ですが、
実は頭の回転が速い頭脳派のメンバーです。
トリッシュの買い物を任されたナランチャに接触し、
情報を聞き出すため攻撃しました。
スタンド能力
リトル・フィート
刃物状の指先で傷付けたものを小さくする能力です。
生き物を小さくするには時間がかかりますが、
ホルマジオ自身は一瞬で小さくなることが出来ます。
他のヤツは この能力の事をくだらねーという…
ククク…… ま…
「くだる」「くだらねー」ってのは所詮…ここの使い方ひとつさ…
能力ってのはな…
ナランチャの爆撃を能力で回避した場面でのセリフ。
弱い能力でも発想次第で強力になるのがジョジョの戦闘の面白さですが、
このセリフはまさにそのことを言い当てているように思います。
機転を利かせて闘うホルマジオにピッタリのセリフです。
しょおおがねーなああ~~
たかが「買い物」来んのもよォォーーーーーーー
楽じゃあ…
なかっただろ? え? ナランチャ……
これからはもっと……
しんどくなるぜ…… てめーらは……
ナランチャとの一騎打ちに敗れたホルマジオの最期のセリフ。
ナランチャ達の今後の苦難を予言しているようでもあります。
死に際のセリフとしては妙に印象に残るものでしたね。
イルーゾォ
キャラクター
お下げのような髪型が特徴的なメンバーです。
ボスの指令でキーをGETしに来たジョルノ達を
ポンペイの遺跡で襲撃しました。
五部終了後を舞台とした公式のコラボ小説、
『恥知らずのパープル・ヘイズ』では
登場人物のシーラ・Eの姉を殺害した設定が追加され、
『地獄の底の魔物以下の最低最悪のゲス野郎』
とシーラ・Eから罵られていました。
スタンド能力
マン・イン・ザ・ミラー
鏡の世界を作り出し、その中を自由に行き来できる他、
"許可"を与えたものだけを鏡の世界に引きずり込むことも可能です。
アバッキオの野郎だって
「鍵」のために 自分の手を切断した
……このイルーゾォだって こっ
こォォれしきィィの事ッ!!!
こォれしきィィイイのオオ事ォォオオオ!!
「パープルヘイズ」のウィルスに感染した右腕を、
「マン・イン・ザミラー」の能力で自ら切り離した場面でのセリフ。
他のメンバーにくらべて、どこかヘタレっぽい印象のイルーゾォでしたが、
そこはやはり暗殺チーム、土壇場での根性はみせてくれました。
プロシュート(プロシュート兄貴)
キャラクター
おしゃれなスーツを着こなした、熟練のメンバーです。
弟分のペッシと共に登場し、
列車で移動するブチャラティチームを襲撃しました。
経験豊富な暗殺者で、殺しを一切躊躇しませんが
弟分のペッシの面倒見がよく、
敵であるブチャラティの能力を評価し認めるなど、
器量があり人気の高いキャラクターでもあります。
スタンド能力
ザ・グレイトフル・デッド
生物を老化させるガスをまき散らす能力です。
体温の高い生物ほど老化が速くなる特徴があり、
逆に、体温を下げれば老化の進行は遅くなります。
ちなみに、作中では"偉大なる死"と訳されていますが、
元ネタのバンドの名の由来は、
チベット仏教の経典をルーツとする
"感謝する死者"という語句からだそうです。
言ったろうがよォー
トコトンやるってな!
ヤツらは絶対いるッ!
それにたいしたこたァねーだろォーッ
毎年 世界中のどっかで旅客機が墜落している!
それよりは軽く済むッ!
電車内に隠れているブチャラティチームを追い詰める際、
乗客ごと老化させるのか?と尋ねたペッシへの返答です。
理屈は滅茶苦茶ですが、勢いが素敵です。
いいかッ!
おれが怒ってんのはな
てめーの「心の弱さ」なんだ ペッシ!
そりゃあたしかに「氷」をイキナリぶっとばされたんだ
衝撃を受けるのは当然だ!
自分まで「老化」しちまうんだからな
だが!おれたちのチームの他のヤツならッ!
あとちょっとでノドに食らいつけるって
「スタンド」を決して解除したりはしねえッ!
たとえ腕を飛ばされようが脚をもがれようともなッ!
あと一歩でミスタに逆転を許したペッシへの、叱咤激励のセリフです。
ただ叱るだけではなく、最初に同情を示している辺りが上手いですね。
後半のくだりで、チームメンバーへの信頼が伝わってくるのも感慨深いです。
オレたちチームはな!
そこら辺のナンパ道路や仲よしクラブで
「ブッ殺す」「ブッ殺す」って大口叩いて
仲間と心をなぐさめあってるような
負け犬どもともはわけが違うんだからな
「ブッ殺す」と
心の中で思ったならッ!
その時スデに
行動は終わっているんだッ!
この発言の直後、老化で倒れたミスタの脳天へ銃弾を撃ち込みました。
これ自体はギャングの心得を示したセリフですが、
一般人の私たちも心に留めておきたくなるような素晴らしい名言です。
ペッシ ペッシ ペッシ ペッシよォ~~~
オレはオメーを信じてるんだ
オレがさっきおまえを怒ったことなら
「自信を持て」…
おまえの「ビーチ・ボーイ」は
その気になりゃあ 何物にも負けねー能力じゃあねーか
そうだろ?
直前の失敗で、すっかり弱気になったペッシを慰めるプロシュートのセリフ。
ただ叱るだけではなく、能力を認めてペッシのやる気を引き出しました。
『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、 ほめてやらねば、人は動かじ』の
山本五十六の名言を地で行くような、理想的な教育方針ですね。
グレイト……フル・
デッド……
列車から墜落し、瀕死の状態でなおスタンド能力を行使する
プロシュート兄貴が呟いたセリフです。
名言というよりは名場面と言った方が正しいですが、
プロシュート兄貴の魅力を語るうえでは外せませんね。
ペッシ
キャラクター
プロシュート兄貴とペアで登場した新米のギャング。
当初は自信がなく、おどおどした態度でしたが、
死を覚悟して能力を振り絞るプロシュート兄貴の姿を見て、
『兄貴の覚悟を心で理解』して覚醒。
それまでとは別人のような顔つきになり、
ブチャラティをギリギリまで追い詰める活躍を見せました。
スタンド能力
スタンド能力 : ビーチ・ボーイ
壁や床に針や糸をたらし、獲物を釣ることが出来るスタンド。
糸は壁や床を透過し、本体の意思で自在に伸縮します。
糸への攻撃は、すべて釣られたものへ帰る性質があり、
一度釣り上げられてしまうと脱出は困難です。
わかったよプロシュート兄ィ!!
兄貴の覚悟が!
「言葉」でなく「心」で理解できた!
瀕死の重傷でもスタンドを解除しないプロシュートの姿を見て、
『覚悟』の意味を理解したペッシのセリフです。
これ以降、ペッシはまるで別人のような精神力で
ブチャラティを追い詰めてゆきます。
兄貴が逝っちまう前に兄貴の目の前でよオオオオ―――
償いはさせるぜェェェェエ―――――ッ
ブチャラティとの最後の一騎打ちの場面でのセリフ。
ペッシが心からプロシュート兄貴を慕っていたことがわかります
メローネ
キャラクター
アイマスクをつけた長髪のメンバー。
プロシュート&ペッシの後続として登場しました。
かなり変態チックな性格で、
能力発現の材料となった女性に対して、
様々なセクハラ行為や質問を行いました。
スタンド能力
ベイビィ・フェイス
ターゲットの血液と健康な女性を材料として、
自動操縦の"息子"を生み出すスタンドです。
"息子"は触れた物質を分解、再構築する能力を持ち、
ターゲットをどこまでも自動追跡します。
自動操縦型なので本体と離れてもパワーが強く、
本体へのダメージフィードバックもありません。
ですが、"息子"には独立した自我があり
上手く教育しないと本体の命令を聞かなくなる弱点があります。
スゴクいい!
いいビンタだ!!
手首のスナップといい腰の入れ方といい
こういう元気なビンタを繰り出せるんなら
君の健康状態はまちがいなく
『良好』だ!
女性からビンタを受けた直後に、
その手の指をなめながら放ったセリフです。
絵面は完全に変態のソレですが、
本人は至って冷静なのがかえって不気味です。
何かを始めるときというのは楽しんでやらなくちゃあいけない
そうだろ? 君がイヤな事はスゴク良くない事だ!
重要なのは君の好みだ
一見、まともなセリフに見えますが、
作中ではこの後女性に『好きなキスの仕方』を選ばせ
(少年誌の規制がなければ"体位"を択ばせていたらしいです…)
スタンドによるレイ○を行ったような描写までなされます。
しかしこうして振り返ると、メローネは少年誌の敵役としては
色々とギリギリなキャラクターでしたね。
ギアッチョ
キャラクター
眼鏡とパーマが特徴で、沸点が低い性格のメンバーです。
DISCを回収しに来たジョルノとミスタを追って登場し、
血みどろの死闘を繰り広げました
スタンド能力
ホワイト・アルバム
周囲の空気を急速に冷却し、一瞬で凍り付かせる能力です。
地面を凍らせてスピードスケートの要領で滑走したり、
空気に氷の壁を作って銃弾を跳ね返す
『ジェントリー・ウィープス』という技も使えます。
『根掘り 葉掘り』……ってよォ~~~~
『根を掘る』ってのはわかる。
スゲーよくわかる。
根っこは土の中に埋まっとるからな…
たが『葉掘り』って部分はどういうことだああ~~~~~~っ!?
葉っぱが掘れるかっつーのよ――――――ッ!
ナメやがってこの言葉ァ 超イラつくぜぇ~~~ッ!
葉っぱ掘ったら 裏側へやぶれちまうじゃあねーか!
掘れるもんなら掘ってみやがれってんだ!
チクショ―――ッ
どういう事だ!どういう事だよッ! クソッ!
葉掘りってどういう事だッ!
ナメやがって
クソッ!クソッ!
ギアッチョはどうでもいいことで良くキれます。
この疑問について少し調べたところ、
葉堀りの部分は語調を良くするために加えられただけで
特に深い意味はないようです。
細かいことは気にしないのがBEST!ですね。
フランスの『パリ』ってよォ……
英語では『パリスPARIS』っていうんだが、
みんなはフランス語どおり『パリ』って発音して呼ぶ。
でも『ヴェネツィア』はみんな『ベニス』って英語で呼ぶんだよォ~~。
『ベニスの商人』とか『ベニスに死す』とかよォーー。
なんで『ヴェネツィアに死す』ってタイトルじゃあねえーんだよォオオォオオオーッ。
それって納得いくかァ~~、おい?おれはぜーんぜん納得いかねえ……。
なめてんのかァーーッ このおれをッ!
イタリア語で呼べ!イタリア語で!
チクショオーー、ムカつくんだよ!
コケにしやがって!ボケがッ!
ギアッチョのキレ芸第二弾。この疑問については、
「ヴェニスの商人」は作者がイギリス人のシェイクスピアなので仕方ないですし、
「ベニスに死す」は原題こそMorte a Venezia(ベネツィアに死す)でしたが、
映画の配給会社アメリカのワーナーブラザーズでしたので、
そちらの方は英語読みの『ヴェニスに死す』で定着したそうです。
なんにせよ、命を賭けた戦闘中に考えることではないですね。
超低温は「静止の世界」だ……
低温世界で動ける物質はなにもなくなる
全てを止められる!
オレの「ホワイト・アルバム」が完璧なのはそこなのだ!
爆走する機関車だろうと止められる!
荒巻く海だろうと止められる!
ギアッチョが自身のスタンドを評価したセリフです。
「爆走する機関車」、「荒巻く海」という表現が気に入っています。
とにかくものすごいパワーだというのが直感で伝わりますね。
リゾット
キャラクター
暗殺チームのリーダー。本名はリゾット・ネエロです。
リーダーを務めるだけあり、暗殺者としての腕は超一流。
あのボスが最も警戒し、敬意を表したスタンド使いです。
リゾットのいとこの子供を轢き殺し、
無罪となったドライバーを暗殺した事を
きっかけとして裏社会へ入りました。
(コミックス内のプロフィールより)
スタンド能力
メタリカ
体内に潜み、磁力を操る群体型のスタンド能力。
砂鉄をまぶして姿を透明化したり、
血液中の鉄分を利用して刃物を出現させる事も可能です。
スタンドの鳴き声は『ロォォォ~ドォォォ~』
オレはおまえに…
近づかない
自身を追跡するドッピオの目の前に、突如出現したリゾットのセリフです。
短いですが、歴戦の暗殺者らしい用心深さが読み取れるセリフです。
ひとりでは…
死なねえっ……
ボス(ディアボロ)との対決に敗れ、止めを刺される寸前の一言。
この後、ナランチャのエアロスミスを利用した最後の攻撃を行いました。
暗殺チームのリーダーとしての、リゾットの気迫が込められた名言です。
作中のリゾットvsディアボロ戦は、敵同士の戦闘という異質さもあり、
普段とはまた違った緊張感あるバトルでした。
記事を読まれてる方の中にも、
このバトルがベストバウトだという方も少なくないのではないでしょうか?
最後に
以上、暗殺チームの名言集でした。
彼らは暗殺者ですが、信念という意味では
私たちが見習うべきこともたくさんありますね。
今度は、ブチャラティチームに焦点を絞った記事も書いてみたいです
スタンド未登場の暗殺チームメンバー
ソルベとジェラート。
彼らは一体どんな能力だったのだろうか…