これがベスト!2017年の買ってよかった本ベスト10

読書

ごあいさつ

こんにちは、
年末の立て込んだ仕事が片付いて、
ホッとしているdaimaです。

本日は、私が2017年に読んだ本の中でも、
特にこれは買ってよかった、
新しい視点や役立つ知識を得られた
と感じたおすすめの10冊を、
内容の要約と感想付きでお届けします。

ジャンルは特に限定しませんが、
専門知識がなくても楽しく読めて、
知的好奇心がツンツン刺激されるような
読んでタメになる書籍

中心にセレクトしています。
それではどうぞ!

今年読んだ本ベスト10発表!

誰が音楽をタダにした?
巨大産業をぶっつぶした男たち
スティーヴン ウィット(著) 関 美和(訳) 早川書房

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「自分がなにをやってのけたのか、
わかってる? 音楽産業を殺したんだよ!」

田舎の工場で発売前のCDを盗んでいた労働者、
mp3を発明したオタク技術者、
業界を牛耳る大手レコード会社のCEO。

CDが売れない時代を作った張本人たちの
強欲と悪知恵、
才能と友情の物語がいま明らかになる。

個人的に、今年読んだ中で一番の大ヒット。
誇張抜きに、ページをめくる手が
止まらなくなった
一冊でした。

本書で語られるのは、
音声圧縮技術『mp3』の開発秘話と、
そのmp3と切っても切り離せない、
ネットを通じた音楽CDの海賊版
普及にまつわる実話です。

mp3開発秘話のパートでは、
人間工学や数学のエキスパート達が
力を合わせて革新的な音声圧縮技術を
生み出す試行錯誤の過程が、
丹念な取材をもとに描かれていて、
私も、技術で食っている人間の端くれとして、
思わず胸が熱くなりました。

一方、海賊版音楽の
普及過程についてのパートも
相当に面白く、
一介の工場労働者でしかなかった
デル・グローバーが、世界最強の
音楽海賊にのし上がって行く姿は、
まるで、敵の基地から
機密情報を盗み出す
スパイ小説のようでもあり、
読んでいるこちらまで
手に汗握るスリルがあります。

膨大なインタビューを重ね、
完成までに5年をかけたという本作。
音楽好き、テクノロジー好きはもちろん、
スリルがあって純粋に面白い
ノンフィクションをお探しの方に
文句なくおすすめできる一冊です。

現在、kindle向けに
無料お試し版も出ていますので、
よろしければぜひ
一度試し読みしてみてください。

ファスト&スロー
ダニエル カーネマン(著) 村井 章子(訳)

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我々の直感は間違ってばかり?
意識はさほど我々の意思決定に
影響をおよぼしていない?

心理学者ながら
ノーベル経済学賞受賞の離れ業を成し遂げ、
行動経済学を世界にしらしめた、
伝統的人間観を覆す、
カーネマンの代表的著作。

2012年度最高のノンフィクション。
待望の邦訳

ライミング効果、フレーミング
ハロー効果、確証バイアス、
利用可能性バイアス
など、
日常に潜む様々な心理効果を、
わかりやすい例えや
興味深い実験記録を示して
教えてくれる一冊です。

ランチの場所を選ぶ、
選挙で投票する人を選ぶ、
初対面の相手を信用できるか判断する。
このような何気ない選択の一つ一つに、
無意識化の心理バイアス
深く影響していることを知ることができ、
思わず「へぇーっ」と唸らされました。

しかしそれはよく考えてみると、
私たちが日頃合理的に行なっている
と思い込んでいる様々な判断が、
実は全く非業な思い込みによって
行われている場合もある
ということであり、
知らなきゃ損する、という意味で
同時に強い危機感も覚えさせれました。

上下巻合わせて700ページを超える
大ボリュームですが、文章は読みやすく、
特に、企業のマーケティング担当者や
営業担当者などは、得るものの大きい
一冊ではないかと感じました。

入門!論理学
野矢茂樹(著) 中公新書

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論理の本質に迫る、
論理学という大河の最初の一滴を探る冒険の旅!

あくまでも日常の言葉を素材にして、
ユーモアあふれる
軽快な文章で説き明かされていく。

楽しみ、笑いながらも、
著者とともに考えていく知的興奮。

やがて、「考え、話し、書く」という
実際の生活に生きている論理の仕組みが見えてくる。

論理学ってなんだかむずかしそう、
と思っているあなたにこそ、
ぜひ読んでほしい
「目からうろこ」の入門書。

入門!論理学 (中公新書)

入門!論理学 (中公新書)

プログラマーの基礎教養として、
プログラミングとも深いかかわりのある
論理学を学びたいと思い立ち購入。

著者は、ヴィトゲンシュタイン
論理哲学論考の訳本でも知られる
哲学教授の野矢茂樹氏です。

「入門」を謳う本は数あれど、
本書が際立って特徴的なのは、
本文中に一切記号を使わずに
論理学を解説することに挑戦している点です。
(文字組も横書きではなく縦書きになっています)

読者に語りかけるよう文体で、
子供でも読めるよう、
噛み砕いた解説がなされていますが、
論理法則、排中律、二重否定則など
論理学の専門用語についても
解説付きでピックアップされていて、
読みやすさのために入門書としての
質が落ちているということはありません。

手形には為替手形約束手形がある。
いずれも有価証券である。
小切手は為替切手と似た性格を持つが、
その経済機能が異なるから、
手形とは区別される。

だから、小切手は有価証券とはみなされない。

上記は、本書に載っている、
ある文章が推論として正しいかどうかを
判断する例題の一文です。
あなたはこの文章が正しいかどうか、
判断できますか?

本書では論理学の
考え方を学ぶ手段として、
このようなクイズがいくつか出題されます。

これが簡単なようで難しく、
論理的に考えることと
直感的に考えることの違いを
楽しみながら学べるので、
頭の体操としてもお勧めできます。
(ちなみに、上記問題の答えは、
「推論として正しくない」でした。
小切手が有価証券ではない
とはどこにも書かれてないですからね。)

論理学は言葉の使われ方を学ぶ学問であって、
論理を正しく扱う能力は、
あらゆる学びの基盤となります。

本書を通して、有用で面白い
論理学の世界に飛び込んでみては
いかがでしょうか。

イシューから始めよ
安宅和人(著)

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15万部突破ベストセラー
〈圧倒的に生産性の高い人〉に共通する問題設定&解決法

やるべきことは、100分の1になる!
コンサルタント、研究者、
マーケター、プランナー…

「生み出す変化」で稼ぐ、
プロフェッショナルのための思考術。

脳科学×マッキンゼー×ヤフーの
トリプルキャリアが生み出した、
「イシューからはじめる」という考え方。

「イシュー」とは、
「2つ以上の集団の間で
決着のついていない問題」であり、
「根本に関わる、
もしくは白黒がはっきりしていない問題」
の両方の条件を満たすもの。

あなたが「問題だ」と思っていることは、
そのほとんどが、「いま、この局面で
ケリをつけるべき問題=イシュー」ではない。

本当に価値のある仕事をしたいなら、
本当に世の中に変化を興したいなら、
この「イシュー」を
見極めることが最初のステップになる。

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

アメリカのコンサルティング企業、
マッキンゼーに4年半勤め、
その後ヤフーに入社した経歴を持つ著者が、
ビジネス上の問題解決の
実践的テクニックを教える書籍です。

書店で、「やるべきことは
100分の1になる」
という
キャッチーなアオリに惹かれて
購入したこちらの本。

主に経営者の視点から書かれた本ですが、
汎用性の高い問題解決の枠組みである
フレームワークの解説や、
MECE、ピラミッドストラクチャなどの
ロジカルシンキングの基本用語が
簡潔な文章と図でわかりやすく解説されており、
私のような非経営者であっても
大変得るところの大きい内容でした。

「何はともあれ言葉にする」
「ストーリーラインを組み立てる」
「イシューを分解する」などの、
一見シンプルな主張の数々は、
どれも、著者の実体験に裏打ちされた
説得力があり、すぐに
実践して見たくなるものばかりです。

総じて、ロジカルシンキングの基礎を、
手軽に学ぶ上でうってつけの一冊であり、
今の自分の業務効率に不満がある方や、
解決の難しい難問を抱えている方に
ぜひおすすめしたい内容となっています。

小さなチーム、大きな仕事
ジェイソン フリード(著) デイヴィッド ハイネマイヤー ハンソン (著) 黒沢 健二 (訳) その他 ハヤカワ文庫NF

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小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則

小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則

  • 作者: ジェイソン・フリード,デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン,黒沢 健二,松永 肇一,美谷 広海,祐佳 ヤング
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2012/01/11
  • メディア: 単行本
  • 購入: 21人 クリック: 325回
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会社は大きいほうがいいなんて幻想だ。
高価な広告、営業部隊、オフィス、
いや、会議も事業計画もいらない。

小さな所帯で、シンプルに、迅速に、臨機応変に。
世界的スタートアップ、
ベースキャンプの創業者とカリスマ開発者が、
インターネット時代の仕事術を伝授する
ビジネス書の新スタンダード。

日本製のプログラミング言語Rubyを用いた
Webアプリケーション向けフレームワーク
Ruby on railsを作った
ベンチャー企業の方が書いたビジネス書です。

プログラマの視点から、
良い仕事を成し遂げるためのノウハウが、
短い格言付きの章わけで述べられます。

ベンチャー企業らしい反骨精神と、
よりよい仕事をしたいという
熱意が込められた一冊。
一度、自分の働き方を見直したい方に
ぜひおすすめしたい秀逸な啓発書です。

ローズウォーターさんあなたに神のお恵みを
カート ヴォネガット ジュニア (著) 浅倉 久志 (訳)

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聞きたまえ!
億万長者にして浮浪者、
財団総裁にしてユートピア夢想家、
慈善事業家にしてアル中である、
エリオット・ローズウォーター氏の
愚かしくも美しい魂の声を。

隣人愛に憑かれた
一人の大富豪があなたに贈る、
暖かくもほろ苦い愛のメッセージ……

現代最高の寓話作家が描く、
黒い笑いに満ちた感動の名作!

あの村上春樹氏にも影響を与えた
現代アメリカを代表する作家、
カート・ヴォネガットの小説作品です。

あらすじを一言で言えば、
一族の莫大な資産を相続し、
労せず金持ちになった
ローズウォーター・エリオット氏が、
貧民を援助する慈善事業にのめりこみ、
その資産を着実に使い果たしていく
というお話です。

そんな変人のエリオット氏を中心に、
家系の存続を心配する常識人の父親や、
エリオット氏の元を去った妻、
エリオット氏の精神異常を主張して、
財産を横取りしようと狙う
悪徳弁護士のムシャリ、
そしてエリオットが救おうとする
貧民街の個性的な人々らによって
ストーリーが進行します。

しかし、私が本書で
本当に心打たれたのは、
ストーリーやキャラクターではなく、
著者がエリオットという
キャラクターを通して訴えた、
強烈な問題提議でした。

いかにして役立たずの人間を愛するか?

いずれそのうちに、
ほとんどすべての男女が、
品物や食糧やサービスや
もっと多くの機械の生産者としても、
また、経済学や工学や医学の分野の
実用的なアイデア源としても、
価値を失う時がやってくる。

だから—もしわれわれが、
人間を人間だから大切にする
という理由と方法を見つけられなければ、
そこで、これまでにもたびたび
提案されてきたように、
彼らを抹殺したほうがいい、
ということになるんです

上記引用文は、
エリオット氏も大ファンである
架空のSF小説キルゴア・トラウトが、
エリオットの行いを、
「現代の最も重要な社会的実験で
あったかもしれない」
と前置きした上で
語った一文です。

ここで語られている、
多くの人間が近い将来、経済的に
無用の存在になるという危機感は、
AIをはじめとするテクノロジーが
人間の働く場所を奪いつつある、
21世紀の私たちの状況にも
そのまま当てはまるものであって、
本書が1965年に出版されたことが、
信じがたいほどに
的を得た予言でもあります。

このように、
「ローズウォーターさん」は、
現代社会への痛快なアンチテーゼとして
大変秀逸な作品であり、
できることなら、10代から20代の
若い世代の方にこそ読んで頂きたい
一冊だと感じました。

帰ってきたヒトラー
ティムール・ヴェルメシュ(著) 森内薫(訳) 河出文庫

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ヒトラーが突如、現代に甦った!
周囲の人々が彼をヒトラーそっくり
芸人だと思い込んだことから
勘違いが勘違いを呼び、
本当のコメディアンにさせられていく。

その危険な笑いで本
国ドイツに賛否両論を巻き起こした問題作。
本国で250万部を売り上げ、
映画は240万人動員、
世界42言語に翻訳された
空前のベストセラー小説。
著者による原注付き。

帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)

帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)

帰ってきたヒトラー 下 (河出文庫)

帰ってきたヒトラー 下 (河出文庫)

もし、あのヒトラー
自決直前の記憶と肉体で
現代ドイツに蘇ったらどうなるか?

というやばすぎるテーマで書かれた小説作品。

本気で捲土重来を狙うヒトラー
そんなヒトラーを、新手の
過激なコメディアンとして
暖かく(?)迎え入れる周囲の
人々とのギャップが激しく面白く、
ついつい上下巻共に
一気読みさせられてしまいました。

ですが、本作は決して、
アイディア一発勝負の単なるお気楽な
コメディ作品ではありません。

21世紀の今でも、
ヒトラーのような扇動者が
台頭する可能性を
リアリティを持って描いており、
ヒトラーがあれよあれよと
メディアの人気者に上り詰める様子は、
リアルなだけに笑えない怖さがありました。

本書を最大限楽しむには、
第二次大戦当時の歴史背景と、
現代ドイツの政治や社会に対する
一定の理解が要求されますが、
それを差し引いても素晴らしい傑作小説です。
未読の方は是非。

哲学の教科書
中島義道(著) 講談社学術文庫

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哲学は何の役にたつのか。
哲学の問いとはどんなものか。
哲学者とはどのような人々か。
そもそも、哲学とは何か。

物事を徹底的に疑うことが
出発点だという著者は、
「哲学とは何でないか」を
厳密に規定することで
哲学を覆うベールをはぎとり、
その本質を明らかにする。

平易なことばで
哲学そのものを根源的に問いなおす、
究極の「哲学・非――入門書」

哲学の教科書 (講談社学術文庫)

哲学の教科書 (講談社学術文庫)

かねてより哲学に関心があり、
他所のブログで、
哲学を学ぶならまずこれを読めと
激推しされていたのを読み購入。

「哲学することとはどういうことなのか?」
「哲学者に向くタイプってどんな人?」
といった本質的なテーマを、
軽快なユーモアを交えて初回することで、
哲学の面白さを教えてくれる、
非常にフレンドリーな哲学入門書です。

語り口は軽妙でユーモアがあり、
クリプキやカントなど
有名な哲学者の思想について、
前知識がなくても分かるように、
親切に噛み砕いて教えてくれます。

中でも、カントの純粋理性批判
一節を取り出して、哲学書の正しい読み方を
指南する部分は秀逸で、
本物哲学者はそうやって読んでいたんだ!
と目からウロコの思いでした。

哲学に興味があって勉強してみたいけれど、
難解な用語ばかりの専門書はハードルが高いし、
そもそもどの哲学者から
手をつけていいかわからない!
とお悩みの方は、ぜひ一度この本を
手に取ってみてください。
きっと、哲学という学問に対する印象が、
全く違ったものになるはずですよ。

フェルマーの最終定理
サイモン・シン(著) 青木薫(訳) 新潮文庫

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17世紀、ひとりの数学者が謎に満ちた言葉を残した。

「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、
余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」

以後、あまりにも有名になった
この数学界最大の超難問
フェルマーの最終定理」への挑戦が始まったが――。

天才数学者ワイルズ
完全証明に至る波乱のドラマを軸に、
3世紀に及ぶ数学者たちの苦闘を描く、
感動の数学ノンフィクション!

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

「暗号解読」以来、
大ファンになったサイモン・シン氏の
数学ノンフィクション小説です。

方程式 xn+yn=zn が n≧3 の場合、 x,y,zは0でない自然数の解を持たない

フェルマーの最終定理とは17世紀の数学者、
ピエール・ド・フェルマーが提唱した定理であり、
その内容自体は、上記命題を見てわかるように、
ピュタゴラスの定理を応用した
非常に簡単なものです。

しかしこのフェルマーの最終定理
オイラーを始めとする
名だたる数学者たちが300年以上
挑み続けてもなお解けなかった難問であり、
本書はそんなフェルマーの最終定理に挑んだ、
プリンストン大学の教授、
アンドリュー・ワイルズの足跡を追ったものです。

最古の数学者、ピュタゴラスから始まり、
元凶(?)のピエール・ド・フェルマー
n=3の場合を証明したオイラー
n=5の場合を証明した女性数学者、
アドリアン・マリー・ルジャンド、
フェルマーの最終定理攻略の
最後の鍵となった「谷山・志村予想」を
考案した谷山豊と志村五郎。
そしてアンドリュー・ワイルズに至るまで、
フェルマーの最終定理攻略に貢献した
各時代の数学者たちの業績と人物像が
サイモン・シン特有の
テンポの良い文体で書き綴られ、
不落の要塞、フェルマーの最終定理
徐々に攻略されていく様子に
グイグイ引き込まれずにはいられません。

また、本書は難解な数式や
専門用語を極力使わずに書かれていて、
私のような高校数学すら怪しい人間でも
十分に楽しめる内容である点も◎。

数学の物語としてだけでなく、
圧倒的な知的偉業に挑む人々の、
熱いヒューマンドラマとしても
楽しめる珠玉の一冊です。

ひとりぼっちを笑うな
蛭子能収(著) 角川oneテーマ21

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小さな頃から「分相応」的なものに自分らしさを感じ、
「他人に害を与えない」ことを一番大事に考えてきた。

友達だって少ないかもしれないけれど、
別に悪いことでもないと思う。
蛭子流・内向的な人間のための幸福論。

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最後に、これまでとは
ちょっと毛色の違う一冊をご紹介。
その自由すぎる発言や、
数々のブラックな逸話で知られる
漫画家、蛭子能収氏のエッセイです。

蛭子さんの、飾らない、
思ったことをそのまま言う生き方は、
ついつい人目を気にして
いい格好をしたがる自分にとって
とても新鮮であり、そうか、
そういう生き方もあるんだなと
妙に感心して納得させられました。

人の目を気にしてばかりで息苦しい、
自分に自信がなくて辛い…
そんな多くの人が抱える悩みを、
バッサリ切り捨てるパワーを持った一冊。
ある意味で、今年一番影響を受けた
本だったかもしれません(笑)

さいごに

いかがでしたでしょうか。

今回ご紹介した本は、
私がどれも自信を持って
人におすすめできる本ばかりです。

少年老い易く学成り難し。
先人の知恵が詰まった書物を読んで、
どんどん自分の世界を広げていきましょう!
それでは、また来年も
当ブログをよろしくお願いします!

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