はじめに
こんにちは、早くも忘年会の食事が
楽しみなdaimaです!
本日は、ジョジョの奇妙な冒険に
登場する数多のスタンド能力の中から、
特にデザイン性に優れたスタンドを、
10年来のジョジョファンである私が、
完全なる独断と偏見に基づいて、
ベスト10形式で選出してみました。
第三部〜第八部に登場したスタンドに加え、
荒木飛呂彦先生がデザインしたものであれば
外伝作品やイベント企画限定のスタンドも
選出範囲となっています。
また選考基準として、見た目の
美しさや格好良さはもちろんのこと、
ギミックの有無や、本体との
マッチ具合も考慮しています。
あなたの好きなあのスタンドは
果たしてランクインしているでしょうか?
それでは、第10位からどうぞ!
※当記事には、ジョジョの奇妙な冒険シリーズのネタバレが含まれます。閲覧の際はご了承ください。
10位〜4位
10.ハイウェイ・スター(登場:第四部、本体名:噴上裕也)
第10位には、第四部より、
匂いを覚えた標的を時速60kmで追跡し、
触れることで相手の養分を奪う遠隔操作型スタンド、
「ハイウェイ・スター」をセレクト。
スマートで筋肉質な体格に、格子柄を配した
シンプルで無駄のないデザインが
非常にスタイリッシュ。
追跡モード時には肉体を大量の足型に
分離するギミックを搭載しており、
作中ではこの状態で
バイクに乗った露伴や仗助を
延々と追いかけ続ける姿が不気味でした。
本体の噴上は、鏡に映った自分を見て
「ミケランジェロの彫刻のように美しいぜ」
と例えるほど筋金入りのナルシストでしたが、
こんなおしゃれなデザインのスタンドが発現して、
さぞかしご満悦でしょうね。
スタチューレジェンド 「ジョジョの奇妙な冒険」第四部 ハイウェイ・スター
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9.D4C(登場:第七部、本体名:ファニー・ヴァレンタイン大統領)
第9位は、第七部最大の黒幕、
ファニー・ヴァレンタイン大統領のスタンド、
D4Cをセレクトしました。
D4Cの能力は、元の世界と
ほんの少し異なる無数の並行世界を
自在に移動することが出来るというもの。
さらに、本体のヴァレンタイン大統領を除く
異次元の同じ物体同士が出会うと、
磁石のようにお互いを引き寄せて
最終的に対消滅させる性質を持ってます。
作中ではその能力で
異世界の自分を大量召喚して、
死んでも死んでも代わりが出てくる、
マリオも真っ青の残機∞戦法を披露したり、
別世界から敵対者の同一人物を連れてきて、
対消滅を狙う戦法などで
dioやジャイロ、ジョニィを
大いに苦しめました。
他の部に比べて、
圧倒的に人型ヴィジョンの
スタンドが少ない七部において、
数少ない人型のスタンドであり、
特に17巻表紙に描かれた全身絵は
思わず見とれるような美しさがあります。100万倍も美しい!
ちなみに、スタンド名の由来は
ロックバンドAC/DCの楽曲
「dirty deeds done dirt cheap」から。
これをジョジョ流に邦訳すると
「いともたやすく行われるえげつない行為」
荒木先生の言語センスには毎回脱帽ですね。
8.パープル・ヘイズ(登場:第五部、本体名:パンナコッタ・フーゴ)
第8位は、第五部にて、
ブチャラティチームのブレインとして登場し、
ブチャラティがボスへ反旗を翻した際はヘタレて常識的な判断で同行を拒んだ
パンナコッタ・フーゴのスタンド、
パープル・ヘイズをセレクトしました。
その能力は、両手の拳についた、
「パープル・ヘイズウィルス」入りの
カプセルを射出するというもの。
この、パープル・ヘイズウィルス、
呼吸か皮膚感染で容易に体内に侵入し、
その直後体内で爆発的に増殖。
体内の代謝機能を破壊し尽くし、
約30秒後には肉体をドロドロに
溶かして殺してしまうという、
少年誌的にギリギリアウトな
凄まじい殺傷能力を持っているのです。
(ちなみに、荒木先生がジャンプ本誌の
QAコーナーで答えたところによると、
本体のフーゴもウィルスに
感染すれば死ぬそうです)
連載中にその能力が発揮されたのは
イルーゾォ戦の一回きりですが、
味方のアバッキオでさえビビりまくる
その前代未聞の能力は、本体の
フーゴのインテリキャラとのギャップもあり、
初読時とてつもないインパクトがありました。
デザインとしては、まず
ローマ時代の戦士風の装飾と、
全身に入った紫と白のチェックが
個性的でとてもオシャレ。
さらに細部に目を向けると、
縫い合わせれたような口元や
どこを見ているか分からない瞳に
その凶暴な性質の片鱗が伺えます。
また、フーゴのコントロールが
効かない状況では、スタンド自身の
性格(?)を垣間見ることができ、
涎で汚れた足を手首でこすって綺麗にする
綺麗好きな面があるかと思えば、
今度はこすった手首が汚れてしまい、
さらに逆の手首でこすってまた
そこを汚してしまい…という
アホの子的な可愛さがあるのも
他のスタンドにはない魅力です。
もっとも、能力があまりに危険すぎるので、
自分に発現して嬉しいかと言われると
かなり返答に困るスタンドでもありますが…
超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第五部 47.パープル・ヘイズ(荒木飛呂彦指定カラー)
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7.ザ・ワールド(登場:第三部、本体名:DIO)
第7位は、ジョジョ最大の巨悪、
DIOのスタンドザ・ワールドを
セレクトしました。
この世の時を数秒止める能力を持ち、
吸血鬼である本体の特性も考えれば、
作中最強クラスのスタンドと言えます。
筋骨隆々に肉体に、
DIOとお揃いの黄色のカラーリング、
頭部を追う三角形のマスクと
背中に付属した潜水士を想わせる
ボンベとパイプが特に印象的。
超像可動でフィギュアが出た時は、
その立ち姿の凛々しさに
心底惚れ惚れとしたものです。
とはいえ、人気スタンドの宿命か、
2nd、3rd、ブラックと、次々に
カラバリが発売され、
お財布の中身を「無駄無駄ァ!」と
容赦無く削ってくれたのは泣けましたが…
超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第三部 9.ザ・ワールド(荒木飛呂彦指定カラー)
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6.リモート・ロマンス(登場:-、本体名:ディキシー・フラットライン)
連載25周年を記念し、
2013年10月6日~11月4日にかけて開かれた
「ジョジョ展」にて登場した、
イベント企画限定のスタンド能力です。
Google+のビデオチャット機能
「ハングアウト」を通じて、
リモート・ロマンスを遠隔操作し、
家に居ながらにして
ジョジョ展を鑑賞することができました。
このように、本編には登場しない
特別企画用のスタンドではありますが、
幽霊のような網目模様のローブ姿が
なんとも不気味で格好良く、
そのデザイン性の高さには、
荒木先生の衰えを感じさせない
デザインセンスの高さが伺えます。
5.シルバー・チャリオッツ(登場:第三部、本体名:ジャン・ピエール・ポルナレフ)
第三部随一ムードメーカーにして、
騎士道と友と妹を何より大切にする熱い男、
ジャン・P・ポルナレフのスタンド能力。
手にしたレイピアで切り裂くという、
極めてシンプルな能力ながら、
ポルナレフのアグレッシブな性格と
その絶妙な強さの塩梅からか、
作中での戦闘描写には
非常に恵まれたスタンドでもあります。
甲冑を脱衣することで
防御を捨て、残像が見えるほどの
スピードを発揮するギミックを備えていたり、
アレッシーの能力で子供化したり(パミー!)
第五部では矢でレクイエム化して
やけにスタイリッシュな姿に変貌したりと
見た目の変化が激しいのも
このスタンドの特徴でしょう。
生物的なデザインの多かった
三部初期のスタンドの中でも、
機械的な要素の多いデザインであり、
なによりフィギュア映えが抜群に
素晴らしいスタンドデザインです。
超像可動シルバーチャリオッツは、
マイケル承太郎など、
クオリティの残念さが目立った
シリーズ初期において、
ほぼ完璧な完成度を誇る
貴重なフィギュアであり、
私も、付属品のレイピアを握らせて
様々なポーズを取らせて
楽しんだことを覚えています。
超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第三部 3.シルバー・チャリオッツ (再生産)
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4.ブラック・サバス(登場:第五部、本体名:ポルポ)
イタリアのギャング組織、
パッショーネの幹部にして、
牢獄の中で快適な暮らしを送る巨漢、
ポルポのスタンド能力。
遠隔自動操作型のスタンドであり、
作中では、ジョルノが入団試験用の
ライターを再点火したタイミングで発現。
再点火を見た無関係のじいさんと
ジョルノを襲いました。
影の中だけに存在できるスタンドで、
影の中を泳ぐように
高速で移動することが可能。
日光を浴びるとダメージを受け、
浴び続けると最終的に消滅します。
また、口内にスタンド能力を
引き出す矢を内蔵しており、
ポルポはこの矢を利用して、
組織に役立つスタンド使いを
選別していました。
黒を主体としたモノトーンカラーに
中世のイタリア貴族を思わせるような
クラシカルな衣装デザインが特徴的。
名前や影に関する能力も一貫性があり、
御洒落の国イタリアを舞台とする
第五部の最初の敵スタンドとして、
非常に印象深い相手でした。
また、本体のポルポが
マツコ・デラックスも
びっくりの巨体であり、
そんな人物があんなおしゃれな
デザインのスタンドを…
という意味でも記憶に残るスタンドでした。
しかし、ポルポも
昔は痩せていたのだろうか…
そもそも、あの牢獄に
どうやって入ったのだろうか…?
スタチューレジェンド 「ジョジョの奇妙な冒険」第五部 42.ブラック・サバス [原型・彩色監修/荒木飛呂彦]
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3位〜1位!
3.キング・クリムゾン(登場:第五部、本体名:ディアボロ)
ギャング組織パッショーネのボスにして、
気弱な青年ドッピオの副人格を持つ多重人格者、そして不思議なダンジョンの挑戦者でもある、
ディアボロのスタンド能力。
その能力は、この世の時を
最長十数秒消しとばし、その中を
自分だけが自由認識し、
移動できるというもの。
文章で伝えるのが難しい能力ですが、
大雑把に言えば、
ディアボロ側から周囲に
物理的影響を与えられない代わりに、
ディアボロ自身も周りから一切干渉されない
無敵モードに入れる能力です。
作中では、数秒先の未来を予知する
「エピタフ」のスタンド能力と組み合わせ、
地下納骨堂でブチャラティに、
カーラ・ディ・ヴォルペで
暗殺チームのリゾットに勝利したほか、
ブチャラティチーム全員(+ポルナレフ)を
相手にした矢の争奪戦を、一人で
制したほどの無敵さを見せつけていました。
その外見は、
真紅地の長身ボディに白の網目模様が走り、
かたや首回りの鎧のような意匠が
マフィアのボスにふさわしい
力強さを感じさせます。
しかしなにより特筆すべきは、
目をひん剥き、歯を食いしばった
形容しがたいその絶妙な表情でしょう。
こいつを怒らせたら命はないな…と
言葉ではなく心で理解できる
恐ろしさがありますね。
超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第五部 59.K・クリムゾン (荒木飛呂彦指定カラー)
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2.クリーム(登場:第三部、本体名:ヴァニラ・アイス)
DIOの最も忠実な部下、
ヴァニラ・アイスの操るスタンド能力。
口内に、本体のヴァニラ・アイス以外の
触れたもの全てを粉微塵にする
暗黒空間を作り出す能力を持っており、
また、本体とスタンド自身を飲み込んで、
この世からすっかり姿を
隠してしまうこともできます。
DIOとの戦いを前に、
読者を一気にシリアスモードに
引き込んだ立役者であり、
アヴドゥルとイギーを殺害し、
ポルナレフを死の淵まで追い詰めた
本編での活躍が記憶に焼き付いている方も
少なくないと思います。
髑髏をモチーフにした顔貌、
暗黒空間を内蔵した大きな口、
死刑執行人を思わせる真っ黒な頭巾、
骸骨のように細長い白い手足、
そして、ウロボロスのように
自分自身の肉体を食し、この世から
姿を消す動作の禍々しさなど、
その全てが死、恐怖、不吉さを
示すようなデザインセンスは
見事としかいいようがありません。
そのデザインの完成度の高さからか、
過去幾度となくフィギュア化されており、
なかには上記のように、
ディティールにこだわった
高価なアイテムも存在しています。
私が、デザイン的な好みで
スタンドを選べと言われたら、
1位のスタンドと並んで、真っ先に
脳裏に浮かぶのがこのクリーム。
あらゆる意味で、
読者の記憶に残る名スタンドでした。
スタチューレジェンド 第9弾ジョジョの奇妙な冒険 第三部 クリーム(完全受注限定生産品)
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1.キラー・クィーン(登場:第四部、本体名:吉良吉影)
映えある(?)第一位は、
第四部最大の敵であり、
平穏を愛するサラリーマン、
吉良吉影のスタンド能力
「キラー・クイーン」をセレクトしました。
触れたものを爆弾に変える能力を持ち、
左手の甲からは、体温を感知して
敵を追跡する爆弾戦車、
シアー・ハート・アタックを射出可能。
さらに、吉良が弓と矢に貫かれたことで
発現した第三の爆弾
「BITE A DUST(バイツァ・ダスト)」は、
スタンドを持たない一般人に取り付いて、
吉良の情報を探ったものを問答無用で爆殺。
その直後、時間を数時間巻き戻し、
吉良を追うものを根絶やしにするまで
機能し続ける超凶悪なスタンド能力でした。
私が今回このスタンドを1位に選んだ理由は、
第一にシンプルで無駄のないデザインあること、
そして第二に、猫と髑髏という、
一見相反する二つのモチーフを
取り入れている点が、
平穏を好むが殺人を辞められない、
吉良吉影の矛盾した人格に
この上なくマッチしていると感じたからです。
ちなみに、腹部は開閉式になっており、
作中では、そこへ猫草を格納して
空気弾を爆弾にする
コンビネーション戦術を披露しました。
また、第八部ジョジョリオンでも
八部世界の吉良のスタンドとして登場。
こちらでは、やや線が細くなった他、
シアーハートアタックを複数出せる
という相違点が見られました。
超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第4部 キラークイーン(荒木飛呂彦指定カラー)(再生産) 約16cm PVC&ABS製 塗装済み可動フィギュア
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おわりに
以上、デザイン性で選ぶ、
ジョジョのスタンドベスト10でした。
半ば私の好きな
スタンドランキングと
なってしまいましたが、
今回ご紹介したスタンドは、
ほぼ全てフィギュア化されており、
その人気の高さが伺えます。
ベスト10形式ということで、
今回は惜しくも選外となりましたが、
正直なところ、ホワイト・アルバムや
クラフト・ワーク、エニグマ、
C-moon、ウェザー・リポート、
デス13、The BOOKなどなど…
見た目に惹かれるスタンド能力は、
まだまだ挙げればキリがないほどです。
(ベスト20にしても良かったかも?)
また、現行作品のジョジョリオンにも、
広瀬康穂のペイズリー・パークや、
東方常秀のナット・キング・コール、
田最環のビタミンCなど、
心くすぐられるデザインのスタンドが
続々と登場していますし、
何より不老不死の噂のある
荒木先生のことですから、
今後まだまだ素晴らしい
デザインのスタンドの登場が
期待できそうですね!