はじめに
こんにちは、daimaです。
以前当ブログでは
上記の記事にて、
最強スタンドを考察しましたが、
本日はラスボスに限定して
別の切り口からより詳細な
強さの比較に挑戦してみたいと思います。
考察対象となるのは
ジョジョの奇妙な冒険
第三部から第七部のラスボス、
DIO(世界)、吉良吉影(キラークイーン)、
ディアボロ(キング・クリムゾン)、
プッチ(メイド・イン・ヘブン)、
大統領(D4C)の5人。
この5人の中で最も強いスタンド、
そして最も強いスタンド使いは誰か?について、
総当たりのシミュレーション形式で考察し、
最終的にはランキング形式で
順位付けを提示してみたいと思います。
今回の考察に用いる条件は以下の通りです。
- 勝利条件は敵の死亡または戦闘継続不能とする
- 互いに50mの距離を取って、お互いの姿が見える位置から戦闘開始とする
- 制限時間は午後6時(日没直後)から翌日の午後6時までの1日間とする
- 参加者は互いの顔や姿は知っているが、能力は知らないものとする
- 参加者同士の人間関係は考慮せず、全員が勝利のために最善の行動を行うものとする
- 参加者は基本的にタイムアップによる引き分け狙いは行わないものとする(相手の殺害が最優先)
- 戦闘は1vs1であり、仲間や部下は呼べないものとする。
- ただし、猫草とルーシーは能力の備品扱いとして持ち込み可とする
- 本体の性質(例 : DIOは吸血鬼の肉体を持ち不老不死だが日光に弱い)も考察に加味する
- 戦闘の舞台は杜王町駅から半径200mの範囲内とする。
- 戦闘の際に範囲内の一般人や物品を利用しても良い。
- 天気は晴れ。気温は20℃で天候に異常などは無いものとする。
要は、市街地を舞台として
行動範囲を制限した
デスマッチルールです。
可能な限りシンプルかつ、
不公平が起きないことを考慮して
このような条件設定となりました。
それでは引き続き、
各ボスの能力考察と
対戦シミュレーションへ
移りたいと思います。
DIO : スタンド名 THE WORLD(世界)
パラメータ
破壊力 | スピード | 射程距離 |
---|---|---|
A | A | C |
持続力 | 精密動作性 | 成長性 |
A | B | B |
参戦時期、能力について
DIOの参戦時期は原作内で
ジョセフの血を吸った直後を想定します。
時間停止の最長時間は9秒です。
DIO(THE WORLD)のここが強い!
攻撃にも防御にも強力な時間停止能力
DIOのスタンド
THE WOLRD(世界)は
この世の時を数秒間停止させ、
その中をDIOだけが
自由に動ける能力を持っています。
時間停止中の相手は
完全に無抵抗な状態になるため、
一撃を入れられる距離まで
近づきさえすれば
ほぼ勝利が確定する
非常に強力な能力です。
作中の例を挙げると
停止時間が最長5秒の時点で
20m先にいる花京院に接近し、
その腹部にパンチを貫通させ
一撃のもと葬り去っていました。
また、DIOの場合は
吸血鬼の肉体を生かした
カウンターによる防御的な使い方も可能で、
作中でもポルナレフによる
頭部への奇襲攻撃を受けた際に
後出しで時止めを行い、
逆にポルナレフに致命傷を負わせていました。
パワー、スピード共にスタープラチナ並み
世界のパワーとスピードは
承太郎との最初の衝突時点で
スタープラチナよりやや上
とされています(DIOの発言より)。
最後こそスタープラチナに
正面対決で敗れましたが、
ジョセフの血を吸って
パワーアップした分も含めれば、
そのパワーはスタープラチナとほぼ互角か
それ以上であったと推測されます。
本体のDIOは不老不死の吸血鬼の肉体持ち
DIOがスタンド以外の面で
他のラスボスと大きく異なっている点が、
不老不死の吸血鬼の肉体を持っている事です。
ジョジョにおける吸血鬼とは、
石仮面を被った人間が
その仕掛けで脳を刺激されることで
変異する超常の存在であり、
人間をはるかに超えた身体能力
(スピードワゴン曰く
その速さは動物のチーター並み)と
強力な再生能力を持っています。
特にその再生能力は凄まじく、
第一部時点では剣で体を
真っ二つにされようが
首を切断されようが死なず、
また第三部時点でも
切断された足をくっつけただけで
瞬間的に治癒する
脅威的な回復力を見せていました。
ただし吸血鬼には
日光を浴びると肉体が塵となって消失する
という致命的な弱点もあり、
またいくら吸血鬼とはいえ
頭部の組織を完全に破壊されれば
二度と再生することはできません。
こうしたDIOの
吸血鬼としての特性は、
本考察においても
重要な考証材料となります。
他ボスとの戦闘シミュレーション
vs吉良
DIOにとってこの対決は、
いかに安全に射程距離内に
近づくかがポイントになります。
キラークイーンの第一の爆弾は
人間の肉体を塵一つ残さず
消滅させる威力があり、
いくら吸血鬼といえど
直撃すれば恐らく即死であり、
また空気弾による遠距離攻撃も
第一の爆弾ほどではないですが
十分に威力が高く危険です。
ただ、シアーハートアタックは
体温を探知して追跡する性質上
体温を持たないDIOに対して無力であり、
また虎の子のバイツァ・ダストも
世界が一撃必殺の能力であるため、
発動条件を満たすことができない
可能性が濃厚です。
加えて一般人並みの
身体能力しかない吉良と比べ、
DIOには吸血鬼としての
優れた身体能力もあり、
またスタンドのパワーについても
スタープラチナに手も足も出なかった
キラークイーンが
世界に正面勝負で勝てるとは思えません。
これらのことを総合して、
DIOvs吉良の勝率は
DIO側有利の80%と予想しました。
吉良にも第一の爆弾等による勝ち筋はありますが、
今回のルールであればDIO側が
勝つ可能性がより大きいだろうという判断です。
vsディアボロ
ファンの間でも
度々議論になるのが
この二人の対決です。
私はこのバトルが
おおむね次のような経過を
辿るのではないかと予想します。
1.どちらも近距離パワー型であり、
またスタンド能力への自信もあるので
互いに戦闘開始直後から
一気に互いの距離が縮まる。
2.ある程度近づいた時点で
ディアボロがエピタフで
数十秒先の未来を予知。
DIOが消えて、
自分がTHE WORLDに
体を貫かれているヴィジョンを見る。
3.ディアボロはこの未来を
キング・クリムゾンの時飛ばしで回避。
時飛ばしの持続時間は
十数秒間と時止めより長いので、
時止めより早いタイミングで
発動可能と推測できます。
4.ディアボロは
DIOの能力を警戒して身を潜める。
一方のDIOも瞬時に姿を消した
ディアボロを警戒し停止する。
5.この後は互いに
相手の隙を伺う状況になるが、
能力の持続時間と
未来予知による情報量の差で恐らく
ディアボロ側が先手を取る。
6.ディアボロがDIOに
時飛ばしで不意打ちを仕掛ける。
この後の結果は後述。
本考察では時間停止と時飛ばし、
お互いに相手の能力に干渉不可という
前提で考察しますので、
基本的に能力を
先出しした方が有利になります。
そして先述したように、
エピタフと能力持続時間の差で
先手を取るのは恐らくディアボロでしょう。
しかし、時飛ばしには発動中に
能力者も自分以外の世界に
干渉することができないという
大きな欠点があり、
攻撃のタイミングはどうしても
時止め解除直後となってしまいます。
そしてそうなると懸念されるのが、
DIOが攻撃を受けた直後に時止めを発動し
超至近距離にいるディアボロに
カウンター攻撃を行うという可能性です。
この点を考える上で
参考になる原作での描写例として
作中でキング・クリムゾンと同じ
パワーAのスタープラチナが
今まさに時を止めようとしていた
DIOの頭部をぶち抜いた際に、
時止めを阻止できていた描写があり、
このことから、
例え一撃でトドメをさせなくても
頭部に一定以上のダメージを与えれば
時止めによるカウンターは
無効化できるものと考えられます。
そしてということは
やはり先手を取ったディアボロ有利…
かと言うと、単純にそうとは言い切れません。
なぜなら
ディアボロはDIOの肉体が
吸血鬼であることを知らないため、
最初の攻撃で頭部以外の急所を
狙ってしまう可能性が残されるからです。
ディアボロは
もしかすれば心臓を攻撃したり、
あるいは作中でブチャラティにやったように、
腹部をぶち抜くかもしれません。
しかしその場合DIOは死なず、
ほぼ間違いなく即座に時を止められて
超近距離からのカウンターで
ディアボロほぼ間違いなく
瞬殺されてしまいます。
つまりこの対決の勝敗は、
時飛ばし直後のディアボロが
DIOの頭部を狙うか否かという一点に
かかってくるだろうということです。
これは際どい点ですが、
頭部は比較的マトが小さいここと
作中でのディアボロの攻撃描写、
そしてキング・クリムゾンの
精密動作性がCであることを考慮して
DIOvsディアボロの勝率は
DIO側やや有利の60%と判断しました。
vsプッチ
原作で友人同士だった
二人の関係を考えると
ありえなさそうなこの対決ですが、
本作はそういった
人間関係は一切無視します(笑)
私はこの対決を
基本プッチ有利と考えており、
その理由は主に2つあります。
まず一つ目は、
能力の性質上プッチ側は
時間がたつほど有利になるのに対して、
吸血鬼のDIO側は
時間経過で夜が明けると
一気に行動範囲が狭まり、
逆に弱体化してしまうという点です。
そして二点目は、
プッチが六部作中において
DIOと同じ時間停止能力を持つ
承太郎に、5vs1の数的不利な状況で
ほぼ完封勝ちしている点です。
二点目についてさらに補足すると
この時承太郎は41歳。
全盛期こそ過ぎていたものの
最長停止時間5秒を維持し、
スタープラチナのパワーも
冷静な判断力も健在でした。
そんな承太郎が、
徐倫、エルメェス、アナスイ、エンポリオの
五人のスタンド使いたちと組んでなお
プッチ神父とメイドインヘブンに
勝てなかったのです。
これは、DIOvsプッチの
結果を考える上でも
無視できない考察材料でしょう。
しかしながら、
DIO側にもプッチに対して
勝機は十分にあります。
DIO側がプッチに勝つシナリオは
大きく分けて次の二つ。
まずは十分に時間が加速する前に
プッチとの距離を詰めて
射程距離内に入るパターン。
こちらについては
普通スタンド戦において
能力のわからない相手に
迂闊に近づくことはタブーですが、
世界が一撃必殺の能力であり、
またDIOの性格から考えても
早期決戦に挑む可能性は少なくありません。
そしてもう一つが、
プッチの攻撃の瞬間に
時止めによるカウンターで
逆に返り討ちにする
というパターンです。
メイドインヘブンは
破壊力がBとそれほど強くなく、
またDIOは人間と違い
喉や腕を切り裂かれても
致命傷になることがないので、
このカウンター作戦を
一人で行うことができます。
DIOの反射神経が
どこまで時の加速に
ついていけるかが不明ですが、
第六部で承太郎がアナスイと
連携して同じ作戦を
ほぼ成功させているところを見ると
決して不可能な可能性ではないでしょう。
よってこれらの点を踏まえて
DIOvsプッチの勝率は
およそ35%と予測しました。
vsヴァレンタイン大統領
この対決を
予測するにあたって
まず一番に考えねばならないのが
「ラブトレインに対して
時間停止中に攻撃が届くのか?」
という問題です。
この点に関して作中の描写から
明言することはできませんが、
第七部では次元の壁を越えるには
重力を支配することが
必要とされているため、
今回は時間停止中であっても
DIO側の攻撃はラブトレイン発動中の
大統領に届かないものと仮定します。
そしてこの想定の場合
大統領は光の中に隠れている限り
負ける可能性がありませんが、
しかしそのままでは
勝つこともできませんので、
大統領もいずれは光から出て
DIOを攻撃しなくてはなりません。
しかし大統領は防御力こそ
ラスボス中最高クラスなものの
決定力のある攻撃手段に乏しく、
まDIOの吸血鬼の特性を知らずに
頭部以外の急所を狙って
光から体を出したところを、
逆にカウンターの時間停止で
倒される可能性がもあります。
反対に大統領が
DIOに勝つパターンとしては、
別次元から連れてきた
もう一人のDIOと鉢合わせさせて
対消滅させるパターンと、
ラブトレインの能力で傷を移動させて、
DIOの脳組織を回復不可能な程度に
破壊するパターンの2つが考えられます。
ただ、前者については
別次元のDIOを
上手く連れてこられる保障がなく、
また首尾よく両者を
ぶつけることができても
時止めで脱出される可能性が
無いとは言い切れません。
そして2点目については
まずどうにかしてDIOに
傷を負わせる必要があり、
これもDIOの身体能力と
世界の能力を考えると
容易いことではないはずです。
そして更に言えば
ラブトレインのを利用する際は
大統領がルーシーが近くにいなければ
ならない点も大きなウィークポイント。
成人女性一人を抱えつつ
戦うのは非常に困難であり、
行動範囲が制限される分
前述した戦術についても
実現難易度はさらに上がるでしょう。
これらの点を総合して、
DIOvs大統領の勝率は
約85%と予想しました。
吉良吉影 : スタンド名 キラークイーン(バイツァ・ダスト&シアーハートアタック&猫草)
パラメータ
破壊力 | スピード | 射程距離 |
---|---|---|
A | B | D |
持続力 | 精密動作性 | 成長性 |
B | B | A |
参戦時期、能力について
吉良吉影の参戦時期は
バイツァ・ダスト発言直後、
猫草をキラークイーンの
腹部に格納している状態を
想定します。
また、第二の爆弾
シアー・ハート・アタック
についても使用可能とします。
吉良吉影(キラークイーン)のここが強い!
触れたものを何でも爆弾に変える能力
キラークイーンのメイン能力が
触れたものを何でも爆弾に変える
『第一の爆弾』です。
キラークイーンが
拳で接触した対象を爆弾に変え、
人差し指付け根の
スイッチを押すことで起爆。
その時爆弾に触れていたものを
チリ一つ残さず消滅させます。
体温を感知して追尾する第二の爆弾『シアー・ハート・アタック』
シアー・ハート・アタックは
キラークイーンの左手の甲から射出される
自動追尾型の爆弾戦車で、
キラークイーン本体と
同時に動かすことが可能です。
標的の体温を目印にして
ターゲットをどこまでも追跡し、
人間の体温を感知すると爆発します。
その爆発の破壊力は
四部時点の承太郎の
スタープラチナでも
致命傷を負うほど強く、
また同じくスタープラチナが
時間停止中に全力こ劇を加えても
破壊できないほどの
頑丈さを持ち合わせています。
空気の塊を爆弾にして飛ばす空気弾
作中では、空気を操る猫草のスタンド、
『ストレイ・キャット』とのコンビ技も
披露していました。
見えない空気の塊を爆弾にして飛ばし、
遠距離の相手に対しても
強力な爆弾の攻撃を行います。
空気弾には標的への接触時に
自動で爆発する接触弾と、
吉良が好きなタイミングで点火できる
着弾点火弾の二種類が存在。
ちなみに作中では
さらに写真の親父と組んで
標的が見えない位置から
着弾点火弾を正確に命中させる
戦術を見せていましたが、
本考察では写真の親父は
吉良の戦力に含めていません。
吉良が絶望した時に発動し、1時間時を巻き戻してやり直す『バイツァ・ダスト』
吉良吉影最大の切り札が、
吉良が絶望した時にのみ発動する
第三の爆弾『バイツァ・ダスト』です。
バイツァ・ダストは
スタンドを持たない一般人に憑依し、
その憑依対象から
吉良の正体を探ろうとした者や
既に吉良の正体を知っている者を爆破。
さらに時を1時間ほど巻き戻して
最初に爆破した時間と同じ時刻に
再度標的を自動爆破する能力です。
本考察では市街地を舞台とし、
一般人の戦闘利用もOKですので、
条件を満たせばこのバイツァ・ダストも
問題なく使用可能となります。
他ボスとの戦闘シミュレーション
vsDIO
『DIO』の項目を参照。
予想勝率は20%です。
vsディアボロ
エピタフの存在で
第一の爆弾による不意打ちが効き辛く、
さらに時飛ばしから
急所への攻撃を狙う戦術上、
バイツァ・ダストを
発動するチャンスも少ないため
吉良にとっては非常に厳しい相手です。/p>
吉良にチャンスがあるとすれば、
時を飛ばしても無関係に追跡する
シアーハートアタックを駆使して
連携攻撃でディアボロを
追い詰めることでしょうか。
これらの点から見て、
吉良vsディアボロの勝率は
20%ほどと予想しました。
vsプッチ
プッチのメイド・イン・ヘブンは
吉良にとって厳しい相手になることが
予想されます。
まず、吉良は第一の爆弾や
シアーハートアタック、
空気弾などでじわじわと
相手を追い詰めるタイプなので、
プッチの時間加速を速攻で
潰せる可能性が高くありません。
そして一旦時の加速が進めば、
スピードBのキラークイーンで
プッチの攻撃を防ぎ切ることは
相当難しいものと予想されます。
このように相性的に不利な吉良ですが、
第三の爆弾、バイツァ・ダストが
プッチに通用する可能性はあります。
敵が吉良の正体を知るという条件は
戦闘開始時点で既に満たされており、
吉良がメイド・イン・ヘブンの
能力のヤバさに気づけば、
その絶望感はバイツァ・ダストの
発動条件を満たすのに十分でしょう。
しかし、このバイツァ・ダストについても
- プッチが射程内にいるタイミングで
上手くスイッチを押すことができるのか? - 仮に時が巻き戻ったとして、
1時間の間スタンドが使えない吉良が
加速するプッチから逃げ切れるのか?
という2つの疑念が残ります。
これらのことから
吉良にもワンチャンはありますが、
基本的にプッチが絶対的有利と見て、
本対決の吉良の勝率は
かなり厳しめの15%と判断します。
vsヴァレンタイン大統領
互いの能力上、
長期戦が予想されるカードです。
吉良は第一、第二の爆弾、空気弾で
大統領が光の外に出るタイミングを狙い、
大統領側は傷の移動や
人海戦術によるかく乱などで
勝つチャンスを狙うことになるでしょう。
そしてここで持ち上がるのが、
D4Cラブトレインの光に入っている
大統領にバイツァ・ダストが
通用するのか?という疑問です。
この点について本考察では、
時の巻き戻し自体は
大統領が光の中にいても有効だが、
巻き戻し後の自動爆破は
ラブトレインの「不幸なるものを
どこかの他人に追っかぶせる」能力で
無効化できるものと仮定します。
つまり、バイツァ・ダストが成功しても
大統領はそれを無効化できるわけですが、
それもあくまで、爆破時に
大統領が光の中にいた場合に限られます。
(大統領はバイツァ・ダストで
時が巻き戻ったことも
その後自動的に爆破が起きることも
知る術はありません)
これらの材料から、
(少々難しい判断でしたが)
勝率はほぼ互角の50%
になるのではと判断しました。
ディアボロ : スタンド名 キング・クリムゾン(エピタフ)
パラメータ
破壊力 | スピード | 射程距離 |
---|---|---|
A | A | E |
持続力 | 精密動作性 | 成長性 |
E | C | E |
参戦時期、能力について
ディアボロの参戦時期は
ローマでの矢の争奪戦時を想定します。
キング・クリムゾンに加えて
エピタフが使用可能です。
ディアボロ(キング・クリムゾン)のここが強い!
この世の時を十数秒間吹っ飛ばす能力
キング・クリムゾンの能力は
この世の時を十数秒間吹っ飛ばし、
その時間を自分だけが認識し
自由に動ける能力です。
能力発動中
ディアボロは自分以外の
何者にも干渉できない代わりに
誰からも干渉されず、さらに
他の誰からも認識されなくなります。
(なので、能力発動時第三者からは
ディアボロが突然消えたように映ります)
その性質上戦闘においては、
能力発動中に敵の死角に回り込み
解除直後に不意打ちを狙ったり、
敵の攻撃から脱出する際に利用したり、
あるいは後述するエピタフで予知した
不都合な未来を回避する場面での
利用がメインとなります。
数十秒先の未来を予知する能力
キング・クリムゾンの額には
「エピタフ」という独立した
別の能力があり、こちらは
数十秒先の未来を
映像として読むことができます。
一度目撃した予知は
基本的に必ず起こりますが、
唯一キングクリムゾンで
予知の起きる時間を吹き飛ばした場合は
その予知を無かったことにすることができます。
他ボスとの戦闘シミュレーション
vsDIO
『DIO』の項目を参照。
予想勝率は40%です。
vs吉良
『吉良吉影』の項目を参照。
予想勝率は80%です。
vsプッチ神父
時間が十分に加速する前に
距離を詰められるかどうかが
勝負の分かれ目になります。
近距離パワー型の能力上、
ディアボロは積極的に
距離を詰めるでしょうし、
射程距離に入れば時飛ばしからの
不意打ちとパワー差で
プッチを仕留められる可能性は
高いでしょう。
問題は距離を詰める前に
時間の加速が進んでしまった場合です。
時飛ばしは時止めと違い
能力発動中も相手が
動き続ける性質があるため、
高速で移動するプッチを
捕捉するのは困難です。
またプッチ側には飛び道具で
安全に攻め倒すという選択肢もあり、
この場合ディアボロ側の
勝ち目は相当薄くなってしまいます。
このように勝機は
どちらにもありますが、
プッチ側は逃げるだけで有利になること、
ディアボロ側は敵を追跡する
手段に乏しいことを考慮して
予想勝率はディアボロ側
微不利の40%としました。
vs大統領
未来予知+時飛ばしと
D4Cラブトレインという
防御に優れた能力同士の
対戦カードです。
必然的に
長期戦が予想されますが、
スタンドのパワー差を鑑みて
全体的にはディアボロ有利が
予想されます。
また、大統領側は
ルーシーの存在から移動に
制限があるのも厳しいところ。
これらの条件を考慮して、
予想勝率はディアボロ有利の
65%としました。
プッチ神父 : スタンド名 メイド・イン・ヘブン
パラメータ
破壊力 | スピード | 射程距離 |
---|---|---|
B | A | C |
持続力 | 精密動作性 | 整調性 |
A | C | A |
参戦時期、能力について
プッチの参戦時期は
メイド・イン・ヘブンの発現直後を想定します。
ホワイト・スネイク、C-MOONは使用不可で、
時間の加速は1から始まるものとします。
プッチ神父(メイド・イン・ヘブン)のここが強い!
時間が経つほど強くなる時間加速能力
メイド・イン・ヘブンの能力は、
プッチ以外の生物の
時間の流れを加速度的に増加させ、
なおかつプッチ自身は
時間経過はそのままに加速した
時間の流れについていけるという
非常に強力なものです。
第六部本編では
承太郎がそのスピードを
新幹線並み(時速300km以上)と評し、
戦闘においては加速を利用した
ナイフ投げや手刀の攻撃で
承太郎、徐倫、エルメェス、アナスイ、
エンポリオの5人のスタンド使いを
終始圧倒していました。
『宇宙の一巡』は今回はなし
メイド・イン・ヘブンは
戦闘においても強力なスタンドですが、
その能力の本来の目的は、
加速を極限まで高めることで
宇宙を一旦終焉させ、全人類が
一度宇宙の歴史を体験した
『1巡後の世界』へと到達することでした。
ですが、本考察では
戦闘の制限時間が1日であり、
例え時が加速しても
その設定は変わらないため
本考察ではプッチが戦闘中に
1巡後の世界に到達することはありません。
言い換えればプッチと戦う相手は
他の戦闘と比較して、戦闘終了までの時間を
ずっと短く感じることになるわけですね。
他ボスとの戦闘シミュレーション
vsDIO
『DIO』の項目を参照。
予想勝率は65%です。
vs吉良
『吉良』の項目を参照。
予想勝率は85%です。
vsディアボロ
『ディアボロ』の項目を参照。
予想勝率は60%です。
vs大統領
時加速のプッチと
絶対防御の大統領の対決ですが、
状況的にはプッチが有利に思えます。
相手の能力がわからず、
さらにラブトレインの影響下で
無敵になれる大統領が序盤から
リスクを冒して接近するとは思えず、
プッチ側は比較的安全に
時の加速を待てるからです。
もし大統領が途中で
周囲の異変に気付き
攻撃に転じたとしても、
ルーシーから離れらない以上、
他のボス以上に
その捜索は困難です。
大統領側に勝機があるとすれば、
並行世界のプッチを連れてきて
運良く正面衝突してくれるのを
待つことくらいでしょうか。
また一応プッチ側も
大統領が光の中に隠れ続けていれば
そこを攻撃する手段はありませんが、
ラブトレインの本体である
ルーシーを移動させて
光から引きずり出すなどの対策は
十分考えられます。
よって本対決は、
プッチ側が圧倒的有利の
勝率90%と予測しました。
ファニー・ヴァレンタイン大統領 : スタンド名 D4C(ラブトレイン)
パラメータ
破壊力 | スピード | 射程距離 |
---|---|---|
A | A | C |
持続力 | 精密動作性 | 整調性 |
A | A | A |
参戦時期、能力について
大統領の参戦時期は
フィラデルフィアにおける
ジャイロ、ジョニィとの決戦時を想定します。
戦闘開始時に側に
遺体と融合したルーシーが配置され、
その近くにいる限り
D4Cラブトレインが使用可能となります。
大統領(D4Cラブトレイン)のここが強い!
並行世界を自在に行き来することが可能
大統領のスタンド、D4Cの能力は
ドアと壁の間や椅子と床の間など
何かの間に挟まれることで
現在の世界と平行に存在する
無数の並行世界へ移動する能力です。
大統領はこの能力で
並行世界の自分を連れてきて
複数人で連携攻撃を行ったり、
別世界の無傷の自分に
スタンド(D4C)を譲渡して
傷を回復するなどの応用を見せていました。
別世界の同じもの同士が出会うと消滅する
D4Cのもう一つの特筆すべき点が、
大統領以外の
別世界の同じもの同士が出会うと、
お互いが引き合ってぶつかり
対消滅するという能力の性質です。
下準備にいくらか
手間がかかるものの威力は絶大で
犠牲者はこの世から
欠片も残さず完全に消滅します。
聖人の遺体がもたらした絶対防御の力『D4Cラブトレイン』
ラブトレインとは、聖人の遺体を取り込んだ
ルーシー・スティール(14歳)に発現した能力で、
ルーシーの肉体から出る光の帯に
対する全ての悪意ある攻撃は
この世のどこかへ吹っ飛んで無効化されます。
大統領は原作でこの能力を利用し、
光の帯に身を潜めながら
安全にジャイロたちを攻撃していました。
さながら絶対防御といった能力で、
作中でこれを破るには
ジャイロの騎兵の回転や
ジョニィのタスクACT4のような
重力を支配する攻撃が必要となります。
他ボスとの戦闘シミュレーション
vsDIO
『DIO』の項目を参照。
予想勝率は15%です。
vs吉良
『吉良』の項目を参照。
予想勝率は50%です。
vsディアボロ
『ディアボロ』の項目を参照。
予想勝率は35%です。
vsプッチ
『プッチ』の項目を参照。
予想勝率は10%です。
最終結果
得点集計
DIO 80 + 60 + 35 + 85 = 260
吉良 20 + 20 + 15 + 50 = 105
ディアボロ 40 + 80 + 40 + 65 = 225
プッチ 65 + 85 + 60 + 90 = 300
大統領 15 + 50+ 35 + 10 = 110
順位発表
本考察の最終結果は
上記のようになりました。
第一位は作中で
承太郎らを完封した実績があり、
ジョジョ史上最大のスケールの
能力を持つプッチ神父でした。
平均勝率75%という
ずば抜けた成績を弾き出しています。
第二位は攻防ともに優れる
DIO(世界)がランクイン。
吸血鬼の肉体のタフさも
本考察においては大きな加点となりました。
第三位は未来予知を持ち、
安定して戦えるディアボロが獲得。
二位のDIOとは僅差であり、
DIOに吸血鬼の肉体がなければ
順位は逆転していたと思われます。
第四位は三位と大きく離れて
ヴァレンタイン大統領が滑り込み入賞。
ラブトレインの防御力は脅威的ですが、
ルーシーありきの能力であることと
D4C自体の決定力不足が足を引っ張った印象です。
最下位は平穏に暮らしたい男
吉良吉影になりました。
作中で仗助が指摘していたように、
今回のようなガチのタイマンには
向かない能力なのでしょう。
(それでも並みのスタンドよりは
ずっと強いですが)
さいごに
本記事はこれで終わりです。
あなたの予想と私の予想は
どの程度近かったでしょうか。
今回こうして結論こそ出しましたが、
この考察はあくまで一条件下の
偏った想定であり、例えば
相手の顔も分からない状態から始めたり、
持久戦や交渉もありと認めたり、
部下などの組織力も含めた
評価であったりすれば結果はまた
大きく変わっていたでしょう。
こうした強さ比べも楽しいですが、
単純な戦闘力がイコール
スタンドの全評価とならない点も
ジョジョという作品の
素晴らしさかもしれませんね。