ジョジョリオンはどうすれば面白くなる(なった)のか

ジョジョの奇妙な冒険

f:id:ama46572222:20190324150326j:plain

ジョジョリオン 20 (ジャンプコミックス)

ジョジョリオン 20 (ジャンプコミックス)

つい先日、ジョジョリオンの
20巻が発売されましたが、その内容は残念ながら
依然厳しい評価を下さざるを得ないものでした。

20巻の大筋はヒロインの広瀬康穂が
東方家の東方密葉とタッグを組んで
岩人間の羽伴穀と戦うというものでしたが
バトルの駆け引きの納得感の薄さや
キャラクターの魅力の薄さ、構図の判りづらさなど
以前の巻から様々なレビューで指摘されてきた
ジョジョリオンの弱みが
一向に解消される気配が見受けられないのです。

まるで切っても切っても同じものが出てくる
金太郎飴のような漫画です。

そのうえ20巻という
8部以前で最長のSBRですら
すでにラスボスの大統領との戦いが
佳境に入っていた巻数に至ってなお
今だに倒すべき目標というものが
はっきりしない物語の冗長さも致命的。

これらの指摘は私だけでなく
各所レビューでも散見されるところで、
中にはかなり辛辣な意見も多く見られます。

どこをどう読んでも全く面白くない。
主人公から敵を含め誰一人として魅力の無い登場人物、
退屈なストーリー、ラスボスの不在、
わかったようなわからんような
盛り上がりの全く無いスタンドバトル、
登場人物の位置関係や今何が
起こっているかがわかりにくい画面構成力の低さ、
生命賛歌という一言に集約される
過去シリーズのようなドラマの無さ、
何処をとっても褒めるところがひとつも見当たらない。

作者の中だけで成立している自己満足的な作劇。
それとこのシリーズの途中あたりからしばしば、
物凄く作画が雑になる
(コマの中で端に映るキャラが
ラフ描きでベタも塗らない等)時があるが、
何なんだ?
あとどうでもいいけどこの巻は
康穂のパンチラが多いね。
本当にどうでもいいけど。

20巻まで読んで最初から全く
改善が見られないので
もう結論をだしてもいいだろう。

「ジョジョリオンは詰まらない」。
同じものを新人作家が描いてたら
即打ち切りになるレベルのつまらなさである。

それが大御所の権威と
過去の栄光で許容されているということはつまり、
荒木はもう福本や板垣や
高橋や森川のような漫画家と
同レベルになりつつあるということだ。

気取った作風でそれっぽく見えてるだけで
やってることは大差無い。
これが作家としての衰えの
結果なのであれば悲しいことである。
容姿が~とか寒い持ち上げ方する連中がよくいるけど
漫画家として劣化してりゃ世話ない。

Amazonレビューより引用

20巻のレビューからもっとも
参考になった数が多いコメントを抜粋してみましたが
もし私が作者なら、一週間は寝込んでしまいそうな
痛烈なコメントですね(笑)

しかしこのように欠点を並べるだけでは
前回の記事と変わりがありませんので
欠点があることを前提とした上で
『どうすればジョジョリオンは面白くなる(なった)か』
という後ろ向きに前向きな方向で
考察を進めてみたいと思います。

  • キャラクターに感情移入できない
  • ストーリーが間延びしすぎ
  • スタンドに魅力がない
  • スタンドバトルが面白くない
  • 絵に迫力がない、何が起きているか分かり辛い
  • 舞台にワクワク感がない

以上の6つの問題点を軸に
その解決策を考え、ひいては
私たち読者が本当に読みたかった
ジョジョ八部がどういったものだったのかを
明らかにしようという試みです。

www.taikutsu-breaking.com

一部前回の記事と重なる部分もありますが
今のジョジョリオンの内容に
疑問を感じている方はぜひご一読ください。

キャラクターに感情移入できない

「ジョジョリオンのキャラクターには魅力がない」

コミックスのレビューを見て回ると
特に多く目にするのが
キャラクターに関する批判です。

確かにジョジョリオンには
過去作のディオや岸辺露伴、
ブチャラティ、大統領といった
名キャラクターに匹敵する
強烈な魅力を持ったキャラが
まだ見当たらないように思えます。

徹底的に小悪党な東方常秀や
見た目は人間ながら
確かな非人間性を感じさせる
岩人間たちなどそれなりに
面白いキャラクターはいるのだけれど、
その誰もがもう一歩も二歩も
過去の名キャラクターたちには
及ばない印象を受けてしまうのです。

それはいったい何故でしょうか?

私はその最大の要因を
各キャラクターが持つ『信念』の
寡多にあると推測します。

例えば先に挙げたキャラであれば
ディオには『どんな手を使おうと
成り上がって他者を支配してやる』という
絶対的な悪の信念があり、岸辺露伴には
『面白い漫画を描きたい』という信念があり、
ブチャラティには『子供に麻薬を売るような
ギャングを撲滅したい』という信念があり、
大統領には『愛国心』という信念がありました。

私はその最大の要因を
各キャラクターが持つ
『信念』の違いであると推測します。

しかし、翻って
ジョジョリオンのキャラクターからは
敵にも味方にもそういった
切実な信念というものが
どうにも感じられないし、
伝わってこないのです。

例えば主人公の定助の行動動機は
命の恩人であるホリィさんを救いたい、
あるいは恋愛感情を抱く広瀬康穂を助けたい
という二点ですが、ホリィさんについては
読者に動機として示される時期があまりに遅く、
康穂については二人の関係が縮まる描写に乏しく
読者からすると唐突に恋仲になった感があって
やはり動機としては弱さを感じてしまいます。

また敵である岩人間に関しては
その目的が今の所単なる金儲けであり、
しかも組織としての全体像が全く見えてこないため
日常に溶け込んでいる不気味こそ感じられるものの
こいつらは絶対に倒さなければヤバい!
という危機感がどうにも伝わってきません。

こうした点から言って、
ジョジョリオンがキャラクター人気で
これから盛り返すには
やはりDIOや大統領のような
強烈なカリマ性のあるボスキャラを出して(できればあと1〜2巻の間に)
一気に物語を引き締める必要があるでしょう。

思い返せば前作SBRも
序盤こそ軸が定まらず評価が不安定でしたが
中盤以降のジョニィや大統領のキャラ立ちと
終盤の超展開の連続で一気に巻き返した感があります。

ですのでジョジョリオンも
今後の展開次第では
まだまだ評価を覆す可能性があるはずです。

しかし逆にこのまま
あやふやにエンディングを迎えたり
ラスボスの魅力を表現しきれなければ
作品としての評価は相当
まずいことになるのではないでしょうか…

ストーリーが間延びしすぎ

1部5巻
2部7巻
3部15巻
4部18巻
5部16巻
6部17巻
7部24巻
8部20巻(連載中)

こちらはジョジョ各シリーズの
完結までに要したコミックス数の比較です。

ジョジョリオンはあと4巻で
過去最長のSBRに並びますが
その状態にあってもまだ
物語のゴールが見えてこない状況です。

現在の最新である20巻というのは
6部以前ならとっくに完結済み、
第七部ですらラスボスの
大統領戦の真っ最中という巻数なのに
ジョジョリオンは未だラスボスの名前すら
登場していないという異常事態。

これでは惰性で買うファンに頼った
引き延ばしという穿った見方をされても
言い訳できないかもしれません。

そしてこの問題に対する対策は
とにかく一刻も早く物語のゴールを
読者に示すことしかないでしょう。

物語はもう佳境に入っていると思われますが
次の巻には少なくともラスボスを
登場させてほしいものです。

スタンドに魅力がない

これは好みによる部分も大きいですが
私はジョジョリオンを読んでいても
昔のように新しいスタンド能力に
ワクワクすることが少なくなってしまいました。

その第一の要因は
能力の定義が複雑&曖昧で、かつその用途が
限定されすぎていることにあります。

例えば第八部最序盤に登場した
笹目桜二郎のスタンド
『ファン・ファン・ファン』。

『相手の真上に立つことで発動し、
対象の体の傷をつけた部位を支配できる』
という、発動条件が回りくどいわりに
得られる成果は体を操るだけという
第四部の『サーフィス』の
劣化版みたいな能力です。

またその後に登場した
東方 つるぎのスタンド
『ペーパー・ムーン・キング』なども
『折り紙を操作し、さらにそれに触れた相手を
物のデザインが認識できない状態にする』
というなんともややこしく
直感的に理解しづらい能力で
読んでいてどうにも煮え切らない思いがしました。

三部で承太郎が
『シンプルなやつほど強い』という
金言を残していますが、
ジョジョリオンのスタンドは
揃ってその逆を進んでいるように思えます。

加えてジョジョリオンのスタンドは
日本の地方都市という舞台設定に合わせてか
どれもこれも能力がこじんまりとしていて
作劇として盛り上がりに欠けるきらいがあります。

  • 『スピード・キング』の『触れた部分の温度を上げる』能力
  • 『ショット・キー No.1』の『右手と左手で触れたものを入れ替える』能力
  • 『ラブラブデラックス』の『本体が触れた部分の毛が伸びる』能力
  • 『ウォーキング・ハート』の『ヒールのかかとが伸びる』能力

などなど…
派手なら良いというわけではありませんが
過去作に登場したスタンドと比べると
どうしても爽快感や格好よさに欠けるので
『このスタンドが欲しい!』とか
『このスタンドとあのスタンドが
戦ったらどうなるのだろう』とか、
どうにもファン心理を
掻き立てられるものがないわけですね。

しかし実は、
ここまで述べた要因以上に
ジョジョリオンのスタンドには
ある致命的な弱点があります。

スタンドバトルが面白くない

なんとも身も蓋もない題名ですが
読んで字のごとくです。

もう少し具体的にいうと、
ジョジョリオンのバトルは逆転の描写に
読者が『その手があったか!』と
思わせるだけの説得力が欠けて
しまっていると私は思うのです。

例えば最新巻の
羽伴穀(ドクター・ウー) vs 広瀬康穂(ペイズリー・パーク) & 東方密葉(アウェイキング・Ⅲリーブス)戦。

体を粒子レベルに細かくできる羽伴穀に対して
あらゆる情報システムに入り込めるペイズリー・パークと
生成した矢印の方向に物質を強制移動させる
能力を持つアウェイキング・Ⅲリーブスが
即席コンビで立ち向かうお話でした。

まず、粒子化した羽伴穀が
エアコンの風を利用して移動したり、
医者という設定を活かして
様々なウイルスをばらまく攻撃方法などは
工夫があって面白かったと思います。

ただ、問題は決着の仕方です。

密葉の体内から追い出された
羽伴穀が最後にスプリンクラーの
水を利用して繰り出した攻撃を、
今まで戦っていた康穂たちではなく
後から乱入した定助が阻止して
トドメまで刺してしまったのです。

これは、あくまでも機転や
発想による勝利にこだわる
ジョジョのバトルが好きだった
私にとってかなり残念な展開でした。

例えば四部で岸辺露伴の能力に
洗脳された広瀬康一を仗助たちが
助けに来た場面の場合は仗助が康一の
腕の傷を不審に思ったので異常に
気づけたという理由づけがあったように、
今までのジョジョであれば
仮に助けが入るにしてもそこには必ず
読者が納得する理由づけがありましたし、
だからこそジョジョのバトルには
途中で都合の良い助けなど来ないという
暗黙の緊張感があったのです。

荒木先生的にはヒロインのピンチを救う
主人公の姿を描く狙いがあったのかもしれませんが
それならば定助側の起点を描くなど
もう少し丁寧なフォローが欲しかったところでした。

翻ってバトルがつまらないもう一つの要因は
能力の定義が全体的に曖昧なために
過去シリーズと比べて逆転シーンの説得力が弱いことです。

その最たる例は(前回も触れましたが)
主人公定助のスタンドS&Wでしょう。

S&Wは『シャボン玉を飛ばし、
触れた相手から何かを奪う』という
文面上はシンプルな能力ながら

  • 体内の水分を奪う
  • 視力を奪う
  • 音を奪って無音にする
  • 地面の摩擦を奪う
  • 口から酸素を奪う
  • 切断された木を接ぎ木する
  • 火だるまになった人間から火を全て奪う
  • シャボン玉に包んだネジを弾丸のように打ち込む
  • 大人一人を包んで運搬可能
  • 至近距離で燃料引火の大爆発が起きても防御可能

と、作中では
これだけのことをやってのけています。

また能力の定義が曖昧なのは
広瀬康穂のペイズリー・パークも大概で、
こちらに至っては逆転の答えをそのまま
提示する能力であり、答えに至るまでの
過程が楽しいスタンドバトルの
醍醐味そのものを殺してしまっています。

総じて出番の多いキャラほど
勝ち筋のネタを多く用意しなければならない都合上、
能力が万能気味になってしまい、ひいては
それがバトルの緊張感のなさ=つまらなさに
繋がってしまっているように思います。

総じてこの問題を克服するには
今一度読者の視点に立ち戻り、
かつてののような一挙手一投足に手に汗握る、
説得力あるバトルを描いて頂く以外に
方法はないでしょう。

絵に迫力がない、何が起きているか分かり辛い

ジョジョの絵は基本的に
分かりやすさを重視していません。

キャラのポージングといい
カメラアングルといい、
誰がどこで何をしているかという
情報を正確に伝えることよりも
荒木先生の美的感性が優先されています。
(この傾向は五部以降で特に顕著)

だからこそジョジョの絵は
苦手な人は徹底的にダメだけど、
逆に好きな人にとっては
イラストを額縁に飾りたくなるくらい
たまらないものに仕上がっているのです。

しかしながらジョジョリオンの絵柄は
そうした往年のファンの間でも
さらに評価が分かれるのものです。

その第一の原因は絵全体から
かつてのジョジョから感じられた迸るような
エネルギーが感じられないことにあるでしょう。

キャラクターの顔には
モブから主人公に至るまで軒並み生気がなく、
キャラクターの体勢や動きの描き方にも
どこかぎこちなさが感じられます。

またジョジョリオンのキャラは
過去シリーズと比べて
男性キャラは短足胴長に、
女性キャラは鼻が大きく唇は妙に厚ぼったくなり
ヴィジュアル的なかっこよさ/美しさが
大きく失われてしまっているように思えます。

日本を舞台とする以上は
それがリアルなのかもしれませんが
そもそもジョジョの読者の何割が
そんなリアリティを求めていると
いうのでしょうか?

クリント・イーストウッドを
モチーフにしたという
承太郎の立ち姿が美しいのは
日本人離れしたプロポーションの賜物であり、
ギリシア彫刻からヒントを得たジョジョ立ちも
そうした体型の良さがあってこそ
始めて映えるものだと思います。

そしてもう一点
読んでいて強い違和感を感じるのが
キャラの状態と表情がかみ合っていない
シーンが散見されることです。

f:id:ama46572222:20190324154558j:plain
▲状況と表情の不一致例。顎を手錠で貫通されているのにも関わらず右の警官は無表情(画像は荒木飛呂彦『ジョジョリオン モノクロ版 11』集英社 より引用)

これが意図的のものかは分かりませんが
読んでいて妙な不安を感じてしまいます。

そして絵に対する批判の第二の原因は
最初にも触れた『何が起きているかわからない絵の見辛さ』が
ジョジョリオンになってからさらに
拍車がかかっているという点です。

ジョジョリオンは街を舞台とする関係上
どうしても画面内にものが多くなり、
絵もごちゃごちゃしてしまいがちです。

特にキャラが吹っ飛ばされた時や
キャラ同士の立ち位置に高さの差がある場面などは
2度読み返してやっと状況が理解できる
なんていうこともしばしば。

訓練されたファンですらそうなのですから、
もしジョジョ未読の方がいきなりジョジョリオンを読んだら
それこそ理解不能!理解不能!と
叫びたくなるでしょう。

こうした要因からジョジョリオンの絵は
過去シリーズで壁となっていた欠点が
さらに助長されてしまっていると言えます。

尤も絵柄は変えようと思ってすぐに
変えられるものではないですし、
何より荒木先生もこれまで
長い変遷を経て今の画風に至っていますので
ファンとしてはこれも一つの個性として
受け止める他ないのかもしれませんね…

舞台(杜王町)にワクワク感がない

ジョジョリオンに関するレビューでよく目にするのが
『過去の部と比べてこじんまりしすぎている』という意見です。

確かにジョジョリオンには飛行機内での移動も
潜水艦内でのバトルも荒野でのサバイバルもありません。

定助たちが活動するのは
私たちが日頃暮らしている
日本の町のごく一般的な日常風景です。

第三部や七部のような
ロードームービーを期待すると
大きく肩透かしを食らうでしょう。

しかし同じく杜王町を舞台とする
第四部に根強い固定ファンが多くいることからも
この舞台設定自体が間違いだったとは思いません。

ただ、日本の地方都市という舞台設定の魅力を
十分に伝えきれていないだけではないでしょうか。

そしてその原因は
敵キャラクターである岩人間たちの
描写の薄さにあると私は考えます。

岩人間は普通の人間と別の進化をたどった
完全に別種の生物という位置付けで、
人間と同じ容姿と知能を持ち
人間とのSEXも可能でありながら
決して人間と理解し合うことはなく
人間の社会に寄生して生活する
存在として描かれています。

現在判明している彼らの目的は
金や社会的地位を手に入れることであり、
そのためなら犯罪を犯すことも躊躇いません。

しかしそんな異質な存在でありながら
彼らはスタジアムの清掃員や建築家、
医者などの社会的地位を持ち、
普通の人間と同じように社会に溶け込んでいます。

言い換えれば岩人間とは
荒木先生が第四部で挑戦したテーマ
『日常に潜む恐怖』を別の切り口で
再度描いたものと言えるわけですね。

さて、ここまでは何も問題もありません。
吉良吉影が今も高い人気を誇るように、
『日常に潜む恐怖』というのは
今でも十分に通用するテーマです。

ですがいかんせん
岩人間たちはキャラが弱い。

DIOやディアボロのような巨悪感もなく、
プッチや大統領のような強い信念もなく、
吉良吉影のようにじっくりと
そのキャラが掘り下げられることもない。

岩人間同士で繋がりはあるものの
柱の男や暗殺チームのように
仲間同士の情があるわけでもない。

その上主人公の定助との間に
DIOと承太郎、徐倫とプッチのような
強い因縁があるわけでもなく
キャラクターの項でも述べたように
『こいつらは絶対に倒さなければならない』
という必然性が感じられないのです。

そして各岩人間が基本的に使い切りであり
アンジェロのような極悪さもないことから
『日常に潜む恐怖』としても
いまいち怖さが伝わってきません。

むしろマイノリティとして生まれ、
それでもなんとか人間社会で
やってこうとする姿に
同情心すら抱いてしまいます。

そして、そのような岩人間の
敵役としての中途半端さが
ひいては第八部の舞台としての
盛り上がらなさに繋がっているのではないでしょうか。

この問題に対する対処法は
各岩人間のキャラをもっと掘り下げること、
定助にロカカカ争奪戦以上の因縁を与えること、
そして岩人間全体の意思を統一する
強力なボスを登場させることが
大事ではないかと私は思います。

さいごに

本記事で取り上げた問題点と
それに対する解決案をまとめると
以下のようになります。

問題解決案
キャラクターに感情移入できないそれぞれのキャラクターの信念をはっきりさせる。
カリスマ性のあるラスボスを登場させる
ストーリーが間延びしすぎ一刻も早くラスボスを登場させ、物語のゴールを提示する。
スタンドに魅力がないシンプルで応用性ある能力を登場させる。
スタンドバトルが面白くない能力の定義(ルール)をはっきりさせる。
駆け引きや決着を読者から見てより納得感あるものにする。
絵に迫力がない、何が起きているか分かり辛い読み手側が慣れるしかない
舞台にワクワク感がない『日常に潜む恐怖』を強調することで舞台設定の魅力を活かす

上記はあくまでも一ファンの素人意見ですが、
少なくとも魅力あるラスボス(時間に関係する能力持ちの)の
登場だけは近いうちに実現して頂きたいものですね。

タイトルとURLをコピーしました