※記事中にはネタバレ要素が含まれます。閲覧の際はその点をご了承ください。
最新テクノロジー×起業ストーリー×キャラクター
現在、huluで配信されているアメリカ発のコメディドラマ『シリコンバレー』
テック企業のメッカであるシリコンバレーを舞台として、
世間とちょっとずれた若者たちの起業ストーリーを描くコメディドラマです。
私もWEBの世界で働く人間のはしくれとして、
配信開始から現在に至るまで追いかけ続けていますが、
これが本当に面白いのです!
HULUの中でも、最高にストライクな一作でした。
1話30分でサクサクみられるのもポイント
今回は、その『シリコンバレー』の魅力を、
の3つのポイントに分けてご紹介します。
ITやWEB技術に関心がある方はもちろん、
起業を考えている方や、
風刺の効いたドラマをお探しの方にもおすすめです。
先端テクノロジーやテック企業の関わり
シリコンバレーを舞台とするだけあって、
世界的に開発が進む自動運転技術や、
スマートフォンでのアプリ開発など
最先端技術の話題が豊富に盛り込まれています。
Google、facebookといった有名企業はもちろん
インスタグラム、Wikipedia、WIRED誌、TEDなど
テック界隈に居なくとも
一度は聞いたことのあるワードが次々登場。
スティーブ・ジョブズやイーロン・マスクら
CEOの名も度々登場します。
まさにテクノロジーやガジェット好きにとって
堪らない内容となっているのです。
リアルな一獲千金の起業ストーリー
はじまりはひとつのアプリから
インターネットを扱う大企業、
フーリー社に勤めていた主人公のリチャードは、
音楽の盗作を監視するアプリの副産物として偶然生まれた
圧縮アルゴリズム(ファイルの容量を軽くする仕組み)が
前代未聞の驚異的なスコアを発揮したことをきっかけに、
数人の友人たちと、一獲千金を狙うスタートアップ企業、
パイドパイパー社を立ち上げることを決心します。
用語:スタートアップ企業
明確な定義はありませんが、
急激な成長を見せる新興企業全般を指す用語です。
最近では、独自の技術などを持つスタートアップ企業を、
Googleやfacebookといった大企業が
巨額で買収するニュースもよく聞かれますね。
会社設立の苦労をリアルに描写
ドラマでは、起業のための書類申請からロゴデザインの依頼まで、
会社設立にまつわる様々な苦労が描かれます。
投資会社から投資を引き出すために、
説得力のあるビジネスプランを提出する必要がある事や、
知的財産権の線引きについてなど、
ちょっとした勉強になる内容も多いです。
大企業や競合他社とのバトル
無事に会社を設立しても、まだまだ安心できません。
なぜなら、あの手この手で
技術を盗もうとするライバル企業や、
パイドパイパー社を吸収しようとする
強権的な大企業フーリー社など、
様々な敵が待ち受けているからです。
またそれらの同業者だけではなく、
資金提供を受けている投資家との確執や、
自由奔放な社員たちの取りまとめなど、
主人公リチャードは多くの困難にぶつかります。
エッジの立った魅力的な登場人物たち
シリコンバレーを語るうえで外せないのが、
一癖も二癖もある魅力的なキャラクターと、
彼らが繰り出すパンチの効いた会話です。
リチャード
『シリコンバレー』の主人公。
真面目な性格でプレッシャーに弱く、
過度に緊張すると良く吐きます。
自分に自信なさげな態度で押しが弱く、
劇中でもやし男や、なよなよ男とあだ名されたほど。
反面、プログラマーとしての能力は非常に高く、
彼の作成したアルゴリズムが、
パイドパイパー社の中核となっています。
CEOの座に固執したり、
コーディングにはタブの使用が絶対だと考え、
スペース派の人間を認めない発言をしたりと、
神経質でこだわりが強い一面も。
アーリック
大柄で髭を生やしたリチャードの友人。
パイドパイパー社に自宅スペースを提供します。
性格は派手好きで目立ちたがり屋。
スティーブ・ジョブズに憧れていて、
ジョブズ日本びいきな面まで真似をして、
浴衣を着て登場することもありました。
饒舌で遠回しな物言いを好みますが、
下品な発言からトラブルを招くこともしばしば
ジャレッド
元フーリーの社員。
ギャビンの提示した1000万ドルを蹴った
リチャードに興味を持ち、
パイドパイパーの一員となります。
状況分析やビジネス開発が得意。
物静かで冷静な性格。
会社経営の為に尽力しますが、
周囲とペースが微妙にずれていたり、
奇妙な寝言を喋るクセがあるなど
やはり一癖ある人物です。
ディネシュ
パイドパイパー社のプログラマー。
パキスタン出身で、少しネガティブな性格。
奥手な性格で女性経験が少なく、
人種ネタも含めて
ギルフォイルにいじり倒されています。
ギルフォイル
同じくパイドパイパー社のプログラマー。
常に無表情で、皮肉屋な性格。
システム設計とセキュリティー担当。
サーバーの構築も行います。
ディネシュとは良いコンビで、
たびたび彼をいじり倒しています。
悪魔教信者で、腕に逆十字の入れ墨あり。
ビッグヘッド
リチャードの一番の友人で、
パイドパイパー社の一員。
お人好しでのんびりした性格。
得意分野のない彼は、
パイドパイパー社を首になりますが、
その後はフーリー社にスカウトされたり、
プロジェクトの責任者に祭り上げられたりと
次々と思いもがけない機会に恵まれます。
モニカ
パイドパイパー社に資金提供をする、
投資会社ラビーガ社に勤める女性。
真面目で優秀な女性ですが、
度々トラブルを起こすパイドパイパー社のメンバーや
アクのラビーガの社長に振り回される苦労人です。
ギャビン・ベルソン
大企業フーリー社のCEO。
野心的で強引な性格。
リチャードの技術に目を付け、
その権利を1000万ドルで買おうとしますが、
起業を薦める投資家のピーターに阻まれます。
その後はリチャードに対して憎しみを持ち、
競合する圧縮技術を開発してぶつけたり、
リチャードに対して権利侵害で訴訟を起こしたりと、
パイドパイパー社の最大の敵となります。
東洋思想やスピリチュアルにかぶれており、
東洋風の怪しげな占い師をそばに置いたり、
空手の胴着でパフォーマンスをしたりしています。
現実にもいますよね、こんな経営者…
さいごに
以上で、シリコンバレーの紹介を終わります。
私は仕事的にも年代的にもどストライクで
大ハマりした本作ですが、
単純に今風のコメディドラマとしてもおすすめですよ。
Huluでは現在シーズン3が毎週土曜に配信中です。
今からでもシーズン1から追いかけられますので、
未見で気になった方はぜひこの機会にご覧ください!