【SCP財団】蒐集院関連の面白いSCP報告書10選

蒐集院のロゴSCP

はじめに

SCP財団日本支部の要注意団体の1つ、
蒐集院が登場するSCP報告書の中でも
私が特に面白い、広く読んでもらいたいと思った10本をご紹介します。

SCP財団

蒐集院とは?

読み方は"しゅうしゅういん"。

SCP財団よりも前から
日本国内で異常物品の収集を行っていた組織です。

SCP財団が日本での影響力を強めるにつれ
そちらに(または別のGOIに)吸収合併される形で消滅した経緯があります。

しかしながら中には
あくまでも蒐集院の存続にこだわる一派もいて、
彼らは今なお蒐集院残党として日本国内に潜み、
財団への敵対的行動を含む独自の活動を継続しています。

蒐集院は卜占や呪術、
神道や修験道などの非科学的な分野に通じており、
これらのうち特に有用なものは
財団の特別収容プロトコルに受け継がれています。

蒐集院はいつ頃から活動している?

これに関しては
「答えがない」のが答えになります。

というのもSCP財団では
要注意団体-JPに記載されている以上の設定については
個人の自由な解釈(ヘッドカノン)に委ねられているからです。

蒐集院が財団に吸収された時期は?

これに関しても上記と同様の理由で
「答えがない」のが答えになります。

その上で、ある種の暗黙の了解として
比較的多くの報告書、taleで採用されている事例としては
終戦以降財団に吸収されたとするケースが多いように感じます。

財団以外で蒐集院と関係が深い団体は?

蒐集院は日本支部の中でも古参の要注意団体であり、
その派生組織が複数存在しています。

大日本帝国陸軍特別医療部隊(通称"負号部隊")

大日本帝国陸軍特別医療部隊(通称"負号部隊")は
1937年に陸軍と蒐集院の協力のもとで設立された、
オカルトとテクノロジーを研究する帝国陸軍の部隊であり、
1945年の終戦時に組織は解体され、
殆どの技術が財団によって回収されています。

これらの設定を尊重するのであれば
少なくとも1937年の時点ではまだ
蒐集院は一定の影響力を有する存在だった事になります。

神枷一族

神枷一族は蒐集院の庇護の下、戦争の仲立ちや組織間の仲裁、
歴史書の編纂といった幅広い範囲の職掌を担っていた血縁集団です。

彼らは「語り」に秀でており、動物や植物、
果ては神格存在などと話し合い、
穏便に説得を行うことができたとされています。

現在は血縁集団としての結びつきは崩壊し、
その末裔が各地に分散して暮らすのみとなっています。

日奉一族

日奉一族は複数の人型異常存在が所属する血縁団体であり、
蒐集院内で強い政治的影響力を持つ氏族であったとする文献が残されています。

財団のいくつかの報告書には
この日奉一族の末裔をアノマリーとして指定したものが存在しています。

五行結社

五行結社は平安時代中期に
蘆屋道満率いる法師陰陽師集団による
霊的災害テロを未然に防いだ陰陽寮の一派であり、
異常物品に対する方針の違いから、
蒐集院とは長年に渡って対立関係にあった団体です。

大戦終結後、財団への対抗を目的として
GOC108評議会に加入し、また同時期に
解散した蒐集院の構成員の一部を吸収したと見られています。

財団を含む他の超常組織に対し敵対的であり
その活動内容も極めて過激なものであることから
財団は五行結社に対し最大限の警戒を敷いています。

蒐集院が登場するおすすめSCP報告書まとめ

SCP-579-JP - コロポックル

SCP-579-JPは人型の生命体です。
人間の8分の1ほどしかない大きさにかかわらず、SCP-579-JPは器用に手足を動かし、立って歩き、言葉を話し、文明を築きました。

SCP-579-JP - SCP財団

個人的に、今まで読んできた中でも
ベスト10に入るくらい「怖っ…」と思った報告書。

オチもそうですが、個人的に一番ゾクッとしたのは
「SCP-579-JPの「人形」でない顔を見た人間は」というくだり。

想像しただけでSAN値がゴリゴリ削れそうです…

SCP-655-JP - 屋根より高い…

5月上旬頃1に全個体のうちのごく少数が変色2し性転換します。
この現象によりSCP-655-JPは繁殖を行う事が可能になります。
繁殖の際、本来の生息地を離れ一般家屋の屋根に集まり、雌となった個体へ求愛行動としてより大きな屋根に誘い込む習性があります。

SCP-655-JP - SCP財団

日本人なら誰もが知る
鯉のぼりが実は…
というお話。

こういうお話はアノマリーの存在が身近に感じられて好きですね。

SCP-777-JP - 鶴の翁

SCP-777-JP: しかり ゆえに われ ちとせにいきるため つるになりぬ しかし かめはよろづのよをいきるとききぬ ましてや やひろのわには いつまでか それよりも はるかに

SCP-777-JP - SCP財団

複数の日本神話からエッセンスを抽出し、
1つの物語に再構成したかなりの大作報告書。

少しづつ真相を明らかにしていく情報の出し方や
雰囲気の盛り上げ方もうまくかなりの読み応えがあります。

ちなみに日本は八百万の神の国と言いますが
この報告書の「ひめ」みたいなのが本当に八百万もいたら
いくら財団でも流石にお手上げでしょうね。

SCP-788-JP - 悪霊の縄張り

侵入した物体がSCP-788-JP内に留まっている限り衝撃は発生し続け、繰り返されるほどに大きくなります。

SCP-788-JP - SCP財団

ある廃村に存在する、
中央に人骨が埋められた
円形の更地についての報告書。

廃村、人骨、怨霊と
ホラーの要素がこれでもかと詰め込まれており、
恐々読み進めていたら最後の最後であのオチ。

真相を知った上で読み返してみると
色々と伏線も散りばめられていて、
本当いい意味で「やられた!」って感じでしたね。

SCP-830-JP - 凋落一夜城

SCP-830-JP-1は安土桃山時代において一般的な武器、日本刀や弓矢、鉄砲などで武装しており、SCP-830-JPに接近する人間に対し非常に敵対的です。

SCP-830-JP - SCP財団

毎年8月30日の午後9時から
翌日の午前3時の間にのみ出現する
戦国時代のお城についての報告書。

日ごろやばいSCPオブジェクトの報告書に
触れすぎて感覚が麻痺してるけど、
冷静に考えると財団の戦力って相当なものだよね
ということを再認識させてくれる内容でした。

SCP-1001-JP - 蒐集物加護及天罰之術式

イベント-セキエンの発動する条件が「100件を超すオブジェクトの情報を知ること」であるため、Dクラス職員を用いた実験は却下され、長らくその性質を詳しく研究する実験は行われていませんでした。

SCP-1001-JP - SCP財団

蒐集院が日本全国に張り巡らせた
特殊な術式についての報告書。

SCP版百物語というか、
1000件超えたらどうなっちゃうんだろうという
想像力が掻き立てられるところがナイスですね。

SCP-1200-JP - 明日の神話

地獄のような風景でした。燃える街に蠢く骸骨。黙示録の記述が目の前で現実になったような、そんな光景でした。

SCP-1200-JP - SCP財団

京都を守護する(していた)
龍のようなSCPオブジェクトについての報告書。

元はSCP-1000-jpを決める
コンテストの応募作の一つであり、
蒐集院の歴史から財団日本支部の誕生までを包括した
壮大な内容となっています。

SCP-1941-JP - その時歴史が動かなかったら

歴史に"もしも"は許されない。
我々には先人が遺したこの歴史を、維持する以外の道はない。
我々の戦いは、既に始まっているのだ。

SCP-1941-JP - SCP財団

ある条件を満たすことで
過去に起こった戦争の
勝ち負けを逆転させられる
装置についての報告書。

正常性を維持するためなら
自国とも戦うという
財団の決意がカッコ良すぎる内容でした。

SCP-2105-JP - 神身事故

2021年現在までにロードキル・プロトコルは3度発動され滞りなく神格存在の脅威排除が行われていますが、医療部門は機動部隊ん-19隊員の肝臓病有病率が上昇傾向にあることを懸念しています。

SCP-2105-JP - SCP財団

ある条件を満たすと神をも殺せるようになる
1台のトヨタ・カローラについての報告書。

ふざけているように見えて
異常発現からThaumiel指定までの経緯など
しっかりとした理屈立てがなされているのが好印象。

しかし飲酒運転が人類を救う鍵になる話など
SCP財団以外ではまずお目にかかれないでしょうね。

SCP-2708-JP - 狐七化け、狸八化け。されど敵わぬものがいて。

SCP-2708-JP-B-1: 人間のする騙しは、他の動物や、同じ人間の命を奪うことさえあったんだ。
それを見てね、僕らは思ったんだ。
このまま人間の後追いを続けていたらいつか取り返しのつかないことになる、ってね。
そうしたら、みんなどんどん消えてしまった。
よほどショックが大きかったのかもしれないね。

SCP-2708-JP - SCP財団

13世紀ごろに
蒐集院によって初めて補足された
キツネとタヌキの姿を有する霊体についての報告書。

読み終わった後
すごくしんみりしてしまいました。

財団には今後も末長く
彼らが暮らしやすい環境を
提供し続けてもらいたいものですね。

おわりに

以上、蒐集院特集でした。

蒐集院の設定上
日本の歴史や神話と絡めた報告書が多かったですね。

この辺はちょっと深堀すれば
魅力的な題材がいくらでも転がっているので
まだまだネタ作りの材料には困らなさそうです。

今後とも蒐集院関連は要チェックですね。

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